(男女に限らず)人とのパートナーシップ(人間関係)が長期的に安定して上手くいかない人には、必ずひとつの共通点があります。
それは何だと思いますか?
それは、本当の意味での自分を愛する事が苦手である(自己愛が足りない)、ということです。
では、「本当の意味での自己愛が足りない」とは、どういうことでしょうか?
それは、自分がめんどくさい、嫌だな、見たくないなと思っている自分の側面に対して、批判的または否定的な反応をしたり、見ないふり(無視)をしてしまう、ということです。
誰かや何かに対して、弱い、悲しい、めんどくさい、嫌い、辛い、憎い、うらやましいと感じる自分に
「こんな自分、なんでいるんだろう。いなくなれば、いいのに」
と思う。または見ないようにして、気をそらす。または、自分の思い通りにならない自分の中の一部は消えてしまえばいいのに、といわんばかりの人もいます。
この人の愛は、「こうでなければ、愛せない」という条件がついています。
自分に対してそうなら、人に対しても同じです。
自分の中に出てきたネガティブな感情や、ダメ(と思える)自分に対して大らかに
「まあ、そういう時もあるよね」「そうだよね、分かるな~その気持ち」
と思って、色々な自分を感じながら、しっかり受け止めていくことができる人は、人間の中の、色々な側面を受け入れる受容性や愛があります。
これは、条件付きであった、先ほどの愛とは異なります。
ですから、他人が同じように思ったとしても「まあ、そういう事もあるよね」「自分にもあったよ、その気持ち~」と心底思えます。
そんな大らかな気持ちは、自然とその人の周りの空気(エネルギー)にでていきます。
そうするとなぜか、みんな、その人の周りに近寄りたくなります。
例えば、ニコニコして人徳のある悟った雰囲気のおばあちゃん、おじいちゃんは、こういうイメージですよね。寛容さと愛を一杯持ってニコニコしているので、なぜか一緒にいるだけで癒されるような雰囲気を持っています。
それは、受け入れる愛の大きさエネルギー。^^
ところが、自分のネガティブな感情に対して
「あ~、なんでこんなこと思うんだろう!」「無くなったらラクなのに」
と普段思っている人は、他の人の同じような感情を見ると、(無意識に)自分への反応と同じような反応をします。
「あ~、なんでそんなネガティブなかんじなの?いい加減にしてよね!」と腹が立ったり、
「あ~、その反応、めんどくさい。どっかいって」
「めんどくさいから、見ないことにしとくか」
と冷ややかな目で相手をみてしまいます。すると、それは自然と空気に滲み出て伝わっています。
本人は隠せているつもりかもしれませんが、周りの人には(意識レベルでも、無意識レベルでも)バレています。
だから、相手との距離が縮まらず、人も寄ってこなくなります。
それは、「こうじゃないと、いや」「こうじゃないと、好きになれない」という条件付の愛が、人から透けて見えてしまうからです。
それでは、自分がパートナーを選ぶ側に立った時、どちらの人を選ぶでしょうか?
そう聞くと、全員が示し合わせたように「大らかな包容力のある人がいい(条件付ではないほうがいい)」といいます。
それはそうですよね!これは本能だと思います。
相手は愛のある人のほうがいいに決まっています。
それでは、長期的に、パートナーの様々な側面と上手く関っていく事ができる人はどちらか?
答えは、一目瞭然ですね。(^-^)
自分のネガティブな自分・感情を味わい、それをしっかり受け入れながら、そんな自分との絆を深められる人です。
そうすると、相手のネガティブな側面とも、同じように落ち着いて上手く関われる度合いが(結果的に)高くなるのです。
自分に対してさえ出来ない事は、人に対して出来ません。
つまり、パートナーシップ(人間関係)を含め、なにもかもの土台は、「自分」です。
切り捨てようとするのはないし、見てみないふりで安定させるのでもなく、本当の意味で受け入れるということです。
そうして自分を本当の意味で愛せていれば、自分の中が統合されているので、安定感がでます。そうすれば、相手を見る目に余裕が生まれます。
相手との外交を考える前に、まずは自分の中の土台をしっかり統合させる事が先決です。
仲良しの@nafnafが(以下、許可をもらってご紹介)FBで素敵な書き込みをしていました。
「自分自身を捨て去ることが必要とわかっても、やり方がわからなかったが、捨て去るとは自分の外へ要らないものを排除することではなく、逆に内包化し、境界線をなくし、融合することだとわかった。痛いと思って痛みを取り除こうとすることそのものが、痛みに存在を与える。」
まさにその通りだなと!(^^)
排除しよう、取り除こう、無視しようとしているうちは、外にも内にも、永遠に敵を自ら作り出すループにはまります。
反省を踏まえて、私の過去を振り返ると、まさにこれが当てはまります。自分に厳しかった昔は、パートナーのネガティブな側面と関わるのがとても下手でしたし、自分の様々な面を愛するようになってからは、パートナーのあらゆる面が愛おしく感じるようになりました。
どんな自分に対しても、相手に対しても「分かる分かる、そういう事もあるよね」と思えるようになってきたということです。
結婚10年目(付き合って十数年)の我が家ですが、自分が成長すればするほど、年々仲良くなるという「成長ゲーム」のように、最近感じられます。今後もどこまで成長しあえるか楽しみです。^^
そういえば、ヒラテ夫婦の話し合いは、私と夫の顕在意識、そして、それぞれの潜在意識(インナーチャイルド・感情)の4名で行っています。これも、お互いを成長させる大きな役割となっているかもしれません。
コラムで書くには(文章であらわすのが難しい上に)恥ずかしいので、控えておきますが、自分の中の顕在意識と潜在意識を全参加させてのパートナーとのディスカッションは有意義だと思っています(この話は、今回が初ですね!)。
これについては、直感力パワーアップ講座【A】で、インナーチャイルドと絡めてお話しようと思っています。またネガティブな感情の安全な感じ方、受け入れ方は【B】講座で行います。
http://bit.ly/sharpen-your-intuition-basicclass
もし体感しつつやり方を学んでみたい人は、どうぞそちらにもお越し下さいね。
受容性や自己愛を高めながら、自分とも、他の人とも、素敵な関係性を育んでいきましょう。^^