私が、腫瘍が消えた話をコラムにかいたり、人に話すようになったら、体に関する面白い話をたくさん聞くようになりました。
暑い夏を、健康体で乗り切るヒントにもなるかもしれませんので、
今日はその中でも、特に興味深いな~と思った話をご紹介したいと思います。
様々な体調不良やアトピーなどを持っている人は、玄米や有機野菜、マクロビオティックなどに興味をもって食生活を変える人が多いようです。
もちろん、それでよくなる人もいるのですが、人間ひとりひとりは違うものですから、全員そうともいきません。
色々な本などで、そういう体に良いといわれる食生活を食べ続けてみても、一向に良くならない、または、(好転反応とかでなく)悪化する人もいるようです。
体に良いといわれている事をしているのに、なぜ?
不思議ですよね。
そこで、ある人はお肉が好きだったので、玄米やマクロビを色々試した最後に、思い切って肉食にしたら、なんとアトピーがすっかり治ってしまったそうなのです!
私の親友は「そんな人を身近でふたりも知ってるんだ~!」と言うではないですか。
そんな彼女も、夜遅くはおなかが空いても太ってはいけないと思って食べないようにしていたそうですが、空腹を感じた時は食べるようにしても、全然太らない事に気付いたとか。
「なんだ、私の体は、私に必要なものを知っていたんだね」というのです(^^)。
どういう本や雑誌にも夜食べるのは良くないと書いてるのに、どういうことなのでしょう?
食に関して色々な本を様々な角度から読むと必ず行き着く現実として、ある本には
「これは、栄養があって良いので是非摂取するべき」
と書いてあるものが、別の本では
「体によくない事を起こすので食べないほうがいい」
と書いてある事はよくあります。
たとえば、お肉や牛乳(乳製品)などは、賛否両論あるもののひとつです。
肉を食べてても、健康になって長生きする人がいる反面、体に良いといわれている調理法で野菜食をしても、あまり長生きでなかった人の話も聞きます。
水をたくさん飲むといいという話も、聞いた事がある人は多いのではないでしょうか?
一日2リットルくらい飲むと体に良いと、一時流行りましたね。
しかし、その話が出た後から、水の飲みすぎで肝機能や膀胱などの機能を悪くして、病院に来る人が後を立たないそうです。
実際に、暑い夏で外回りであればいいでしょうが、普段は室内の生活であまり体を動かさない人に2リットルは飲みすぎだそうです。
きっと、体はそれに気付いていたはずです。
でも、良いと頭で思い込んだ人は喉が渇いていなくても、「2リットル飲むといい」と頭で考えるので、水を飲むわけです。自分の体を感じずに、頭で「きっといいはず」と思い込んで続けた結果が、病院に人が溢れる結果となっているようです。
水を適度に飲む事は、きっと良い事です。
でも、自分の体に何が&どれくらいが合うか?は、あなたの体が知っている事ではないでしょうか?
体重も生活も違うのに、一律2リットル・・は少し変ですよね。
でも、現代では「これがいい」と知識で知って、一旦頭で思い込んでしまうと、体の声を聞かない人は結構多いように見受けます。それで逆に体調を壊している人も、かなり多いのではないかと感じる時もあります。
体を壊しやすい人、限界まで無理をして倒れたりする人、摂食障害の傾向がある人は、普段から、自分の体の声を聞くより、頭を優先させる傾向にあるのです。
だから「こうすべき」「ああすべき」が、自分に対しても、食に対しても多い傾向にあります。
例えば、ランチでも、食べたいものを考えず、頭で考えて体に良いものを食べようとしたり、
暑い夏で汗をかいて冷たいものが飲みたい時に、体に良いからと、温かい飲み物を無理に飲もうとしていたり。
妊婦さんは、本能的に必要な栄養がある食べ物を食べたくなるといいますが、人間の中にはいまの自分に必要なものを見分ける機能が本来備わっているはずです。
その本能よりも、頭の思考の善悪でコントロールすると、その本能が鈍って働かなくなってしまいます。
たしかに冷たい飲み物をたくさん飲むのは体によくないでしょう。
(私も、氷の入った飲み物は、あまり飲みませんし)
でも、ここまで暑い夏だと、熱中症を避けるために、冷たいものを飲んで体温を一気にさげる必要がある瞬間は、ひと夏の間に必ず何度かあるでしょう。
それでも、頑なに「冷たいものはよくないから、温かいもので」という人もいます。
本当に、体が温かいものを飲みたいと感じている人ならいいのですが、真夏で体を息に冷やすべき瞬間に、冷たいものが欲しいと感じているのに、理性がいいと思った温かいものを飲まれてしまう体も、随分辛いはずです。
体の声を聞いて、自分の反応を信じるということは、この瞬間の自分を信じるということです。
冷たい飲み物も、人生の中で必要な時と不必要な時がある。それは、その瞬間の体が感じる事。
「本に書いてあったから(一般論として正しいから)これが良いはず」と思って、その瞬間の体の声を感じる事にもっと時間を割かないとすれば、もったいないことです。
目の前のものを食べてみて、飲んでみて、自分の体の反応を見て、よくよく感じれば、今の自分に合うかどうかを感じるはずです。
私は、健康に良い食べ物などの書籍も参考にしますが、最終的には自分の体でそれを試してみて、じーっと自分の体を感じて観察します。
どの本がなんといおうと、自分の体に合うものは合う。合わないものは合わない。
それを最後に決めるのは、自分の体ですからね。(^^)
だから、(書籍や世の中で言われている先入観を捨てて)
その瞬間の自分の体の声を聞く、じっと感じて、観察してあげる時間は、ぜひ大事にして欲しいと思います。
それが、体への愛なのですから。(^^)
そして最後に、ひとつ重要な補足をするとすれば、
お肉を食べて太らなかったり、夜食を食べても大丈夫だった彼女達は、普段から
「(自分の体を動かしている)無意識」と繋がる時間(瞑想など)を、しっかりと毎日持っている人達です。
つまり、自分の無意識や体との間にしっかりとした信頼関係があるということです。
人間関係でも、例えば、同じ屋根の下に住んでいるパートナーや子供と、いつもしっかり向き合って話をしていれば、良い関係を気付けるし、相手が何を感じているのか、わかりやすいのです。
逆に、同じ屋根の下に住んでいても、そことしっかり向き合う時間をとっていなければ、何を考えているのかお互いにわかりません。
ある日いきなり分かろう!と思ったからといって、分からないのです。
人間でも、親に相手にされないと、注目してほしくて泣いたり、ひねくれたり、反抗したりします。それと同じで、体や無意識が意識を日々向けてもらえてない、信じてもらえてないと感じていると、「もっと、こっちを見て欲しい」「声を持って聞いて欲しい」と思っているがゆえに、ひねくれて逆走しやすいので注意が必要。
だから、自分の体や無意識(心)としっかりした絆で繋がっていない場合は、ストレスがあるからと、本能的にケーキやお菓子をたくさん食べたりすれば、よくない結果となるので注意してください。
心身が統一されている人は、心や体との絆が深いのです。
そういう人は、体のサインに従って、肉を主食にしたとしても、体調はよくなります。
心や体との絆が深まっていないと、サインは正確に受け取れません。
(だから、世の中の情報に振り回されてしまうのかもしれません)
食や健康についても、正反対の情報もたくさん流れているものですが、
何を信じるべきか?何が&どっちが本当に正しいか?
ではなく、
自分の体にはどうなのかな?
を、もっと中立的に感じてあげる。
ある書籍や情報よりも、自分の体の反応を信じる。
それを繰り返していく事で、あなたの中の本能が正しく動き始めるのだと思います。
あなたの本能は、いまのあなたに必要なものを知っています。
去年と今年では、昨日と今日では、求めているものが違っても、おかしくないのです。
先入観を捨てて、その瞬間の、体の声に耳を傾けてあげてください。
愛された体は、あなたに必要なメッセージを送ってくれる素敵な相棒となることでしょう。