大勢の相談に日々のってきて気付いた事があります。それは
「全ての問題は、最終的に2つの解決法のどちらかに行き着く」
ということです。
そのふたつとは何だと思いますか?
(あなたなりに、ふたつの解決方法を、直感で2つ予想してみてください)
では、とりあえず直感予想してもらったところで、先に進んでみますね。
基本的に、どんな問題も、最後は2つの解決法に行き着きます。
ひとつめは『自分が行動し続ける事で、変化を起こして、乗り越える方法』(これをAとします)
Aはとってもスタンダードな方法。自己変革の本の多くは、この技術を教えています。
自分を変えれば、自分の世界が変わっていく!
確かにその通りです。
勉強すればするほど、テストの点数は上がるし、運動すればするほど、筋肉はつく。
しかし、それだけで人生は乗り切れないところがある。
それで、ふたつめが必要になってきます。
それは『起った事を、ありのまま受け入れ手放す事で、乗り越える方法』(これをBとします)
分かりやすい例でいうと、生死や病気、障害などは、Bの部分無しには語れません。
身近な人が、亡くなったとして、その事実は努力でどうにかすることはできません。
「生きてて欲しかったのに」という気持ちを手放して、死を受け入れることで、乗り越えていく、そういう「どうにも変えられないこと」を受け入れる力です。
ただ、死などは、人間の力では、どうにもできないという事が分かりやすい。だから最後は受け入れるしかない・・と思いやすいのですが、
大半の問題は、どちらなのか区別が難しい。
例えば、あなたの才能や性格、目の前の問題は、どちらだと思いますか?
考えると、Aでもあるような、Bでもあるような・・・
さらに、問題への対応は、どんな人も傾向を持っています。
大体3タイプに別れるのですが、まずは基本Aのスタイルでどんどん変化するタイプ。次に、基本Bスタイルでありのままを受け入れながら乗り越えていくタイプ。最後に、(AでもBでもない)誰かとか何かのせいにしていくタイプに別れます。
(ちなみに最後のAでもBでもないタイプは、同じ問題に何度も苦しむ割に、問題を乗り越える自分には成長できてませんので、問題解決という意味では、このタイプを外して話を進めます)
問題を乗り越える際に、基本Aタイプで対応するか、基本Bタイプで対応するかという傾向自体は、良い悪いではありません。
ただ、この偏りがあると、分類を間違えて苦しむケースも結構よく見かけます。
例えば、「変えられる事(A)」を「手放してありのまま受け入れる(B)」で解決しようとする人。
そうなると、変化のための行動を継続しない→変化起こらず→結果出ず→いつまでも自信がつかず・・というサイクルにはまりやすいのです。
逆に、「変えられない事」(B)を「なんとかしたい!(A)」と執着してしまうと、現実を変えられなかった時、
ひたすら何かをする→結果がでない→ひたすら何かをやりまくる→結果がでない・・・というサイクルにはまり、悲しみや失望、怒りが大きくなります。
アメリカの神学者であり倫理学者でもある、ラインホールド・ニーバーの有名な言葉があります。
「自分で変えられないものを受け入れる強さと、
変えられるものを変えていく勇気と、
その違いを見分ける賢さを与えたまえ」。
では、変えられるる事と変えられない事って、どうやって判別したらいいのでしょうか?
それを見分けられないと、「受け入れる強さ」を目指せばいいのか、「変えていく勇気」を目指せばいいのかさえ、分かりません。
だから、まずは見分け方を知りたい!
そう思いませんか? (昔の私は、そう思いました!)
というわけで、次回のコラム(後半)は、この判別の仕方について書きたいと思います!
次回コラム(後半)【「運命」と「努力で変えられる事」の境目を知る方法】はこちらから