コラム

幸せになる年越の仕方「七味五悦三会」

大晦日の今日は、2007年の初めに友人から教えてもらい、非常に感動した日本の伝統的な「幸せになる年越の仕方」を、ぜひ皆さんにご紹介したいと思います。

その素敵な年越しとは、「七味五悦三会」。

江戸の時代、日本の人々は大晦日に
「今年食べた七つの美味しいもの」
「今年体験した五つの悦び(楽しかった事・幸せだった事・嬉しかった事など)」
「今年出会った三人の素敵な人」
を、除夜の鐘を聴きながら、家族でお互いに報告し合ったのだそうです。

そして、
みんなが「七味五悦三会」全部言えたら、「今年もいい年だったね」と感謝をし、なにか足りないことがあったら、「来年は全部言えるといいね」と、お祈りをしたのだそうです。

大切な人達とこうやって年を越したら、なんだか感謝の気持ちで一杯になって、次の年も、素敵になる気がします(^-^)

これを聞いたとき、江戸時代の人は、とても素晴らしい文化を持っていたなぁと感じました。

私も思い返してみると、大小合わせて多くの「悦」と、素敵な「会」が、たくさんあった一年でした。

今日こうして平和な日本に住み、暖かい家に住んで、美味しいごはんを食べ、自分にとって大切な人たちが生きている悦び。

大切な人達の幸せを、一緒に悦び、自分が心を込めてできるセラピーをさせて頂いている感謝と悦び。

本気で変わろうとするクライアントさん達との、素晴らしい「出会い」。

そして、皆さんからの様々な変化を聞きながら、一緒に幸せになる瞬間の「悦び」。

もしよかったら、あなたも「七味五悦三会」やってみてはどうでしょうか?(^-^)

もしかすると、いつもと違う年越しとなるかもしれません。

年を越してしまった人も、年始にやってみると、意外と今年の目標が見えてきたりするようです(^-^)

2007年度は、色々お世話になりました。

そして、これを読んで下さったあなたにとって、
2008年が、ますます素晴らしい年でありますように(^-^)

「こうすべき」の先にあるもの(ココロの現代病)

職場での大きなストレスと多忙な日々の中で、心身がひどく不安定になって働けなくなり、休職したNさん。

しかし休職している間も心休まることはなく、
「もう会社には戻れない・・という気持ち」(感情)と
「ここで辞めたら、今後の人生どうなってしまうんだろう?という思い」(理性)
が交錯して、これからの人生の選択を迷っての来談でした。

Nさんの中にある二人の自分。それを融合させるため、Nさんには「パートセラピー」行いました。

受療後しばらく経ったある日、Nさんは以下のようにメールして下さいました。
(ご本人の了承を得て、ご紹介しています)
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先日はありがとうございました。 今回のセッションでは、

『感性の自分の「こうしたい」という目的や目指すもの』を、
頭の自分が「どうすれば、その目的に近づけるか」と手段を考えながら、
(頭の自分と感性の自分が)お互い一緒にハッピーになっていくように、
動いていくのが自然な流れであるのにも関わらず、
頭の自分が知らぬまに巨大化してしまっていたことで、感性の自分を無視して

『手段の「こうするべき」が目的化してしまっていた』

ということに気付けたと思います。

今までは、『頭で「こうするべき」と考えていた根拠や、「どうして“こうするべき”」と思っていたのかと、その根本を突き詰めていくと、そこにはなにも目指すものがない・・』
という状態になっていました。

『頭』と、『心』と、結果的にどうしたのかという『行動』の関係は自分自身の事なのにも関わらず、本当に複雑で難しいと改めて感じました。

桧良手さんのおっしゃるとおり、これからは頭の自分と感性の自分でうまく話し合って、協力して、これからの人生を歩んでいきたいと思っています。

(その後、家族とも相談して、今の会社を辞めましたというご連絡を頂きました)
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彼女のセッションは、非常に現代人を象徴しています。

『頭で「こうするべき」と考えていた根拠や、「どうして“こうするべき”」と思っていたのかと、その根本を突き詰めていくと、そこにはなにも目指すものがなかった・・』

これは、多くの現代人が無意識に陥りやすいココロの現代病「心と頭の分裂症候群」です。(本当にある病気の名前ではありませんが、簡潔に表現しています)

これで苦しんでいる現代人はものすごく多いのではないかと感じます。

私が以前キャリアカウンセリングをしていた時も、顕在意識で考えても考えても、同じ迷路をグルグルしてしまう場合、それを顕在意識のカウンセリングですっきりさせるのは、非常に難しいと感じていました。

ですから、催眠療法を取り入れることで、その部分を補うことができるという理由で、ヒプノセラピーを自分のカウンセリングに融合させた経緯があります。

例えば、ワークショップやセッションで、未来の自分をイメージしたときに、心(潜在意識)から「思いもよらなかった事に幸せを感じている自分」が出てきて、何故かそれを見たら涙が出て、驚く方はたくさんいます。

それに気付いただけで、長年の病気が治ってしまう方も、時々います。
(きっとご本人の無意識が、何かを正常化してしまうのだと思います)

フラワーエッセンスをいままで愛用していた方でも、心(潜在意識)に入って自分を感じてみると、『今まで「頭」では選んだことも無かった(目に留めなかった)フラワーエッセンスを今回初めて選ぶことになって、驚きました!』とおっしゃいます。

「頭の自分」だけで選んだ結果、心の「幸せだなぁ~」というゴールからは、知らないうちに、どんどん遠ざかっていることが多い現代人。

心が感じる「ああ、幸せだなぁ~」という未来に向かいたいなら、

心(潜在意識)の自分も一緒に選ぶこと。

それは、現代人が一番「堂々と見落としがちな部分」でありながら、

心豊かに楽しく生きる為に「一番見落としてはいけないポイント」なのではないか?

私はそう思います(^-^)

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◆パートセラピーについて知りたい方はこちらからどうぞ
https://www.hypnotice.jp/index.php?action_session=true

催眠状態で冷え性が治る?

こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。

ところで、女性は冷え性の方が非常に多いと思います。
私も昔は例に漏れず、そのひとりでした。

ところが、催眠療法を施療し始めて半年~数年の間に、ふと気づくと、「冷え性はどこに?」といった状態になってしまいました!

個人セッションでも、セミナーでも、催眠誘導をしはじめて1~2分した時点で、先程までやや冷たかった手足が、とても暖かい状態になってジワジワしてくるのが分かります。

催眠誘導(言葉で誘導するのですが)をする時は、私も同時に、『意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)の統合状態』である催眠状態に入っていっています。

体は無意識(潜在意識)によって正常に動いています。
誰も自分の意識で、心臓や血液を動かしてはいないわけです。

そこで、私の「無意識が活性化」すると、体全体にも変化が起こって、私の手足が暖かくなってくるのです。

最近読んだアメリカの文献にも、毛細血管は、催眠によるコントロールが最も易しいと記されていたので、とても納得しました。

さらに、私の意識状態は(人が言うには)声の調子にも少し現れているようで、
セミナーなどで
「セミナーで普通に話している時と、催眠誘導する時の声が、なんだか違いますよね~。変えているんですか?」
とよく言われます。

でも、私は声を変えているわけではありません。

私が変えているのは、「声」ではなく、自分の「意識状態」です。

顕在意識だけで話している声は、顕在意識に届きますが、潜在意識には届かない声になっています。

潜在意識に繋がった状態で出している声は、相手の潜在意識に届いていきます。

私が真っ先に自分の意識状態を変えることで、なぜか相手の無意識にそれに反応してくるのですから、
「相手をどうこうしよう」ではなく、
「私がどうあるか」に、みなさんの無意識が無意識に共鳴してきて場が出来ていくわけです。

子供はさらに敏感。10歳程度までの子供は、顕在意識と潜在意識が繋がっているので、とっても反応してきます。

心理学では意識と無意識は、1:9の割合だと言われていますが、子供に1割の顕在意識で怒鳴ってもあまり効果がなく、9割の潜在意識から声を出すほうが無意識に反応しやすいようです。

さらに武道などにも同じ原理はあるようで、合気道の達人になると、自分の意識状態で、自分の脈拍の速さを変えたりできるそうです。

私の場合は、催眠療法を始めてから、実は仕事と関係ないプライベートでも「声がいいですね」と言われることが、断然増えました。

声が毛細血管と関係あるかどうか分かりませんが、昔は顕在意識から声を出していましたが、いまは潜在意識と繋がっている時間がとても長い生活を送っているので、声にもそれが現れているのでしょうか?(^-^)

なにがともあれ、意識と無意識を統合できるようになると(催眠状態に入れるようになると)、血行もよくなり、冷え性も改善して、いいことづくし♪

外が寒い冬も、冷房が寒い夏でも、使える便利なスキルです!

そうすれば健康だけでなく、アンチエイジングにも役立つはず。

ご興味ある方は、まずは瞑想CDなどで、毎日5~10分でも練習してみてくださいネ(^-^)。

おすすめ瞑想CDはこちら
→ https://www.hypnotice.jp/index.php?action_linksA=true

またアメリカで勉強してきました

今日は、コラムというよりも日記です(^-^)

昨年のワイス博士に続き、また2月後半から3月上旬まで、アメリカにいってきました。
米国最大の催眠療法士の非営利団体である、米国催眠療法士協会(National Guild of Hypnotists)の公認インストラクター研修に参加していたのです。

ホテルに泊まって、朝から夕方まで5日間。
初日行ってみたら、なんと生徒は12名!
ハート博士(先生)と、アメリカ人とカナダ人の中に、ちっこい私が日本人ひとり混じって、楕円形のテーブルを囲んで非常にインタラクティブな雰囲気で、昔の(米国での)大学院時代を思い出してしまいました。

少人数なので、生徒同士も仲良くなって、みんな良い人ばかりで、とても安心してそこにいることができました。

講義に加えて、講師としてのロールプレイや練習が非常に多かったので、学びも多く、刺激的に楽しく過ごせました。

そして場所が、ラスベガスでの開催だったので、ラスベガスといえばショーでしょう!と思った私は、夜にショーを2つも見に行く事にしていたのですが(あわよくば3つにしようとしていた)、思ったよりリーディングなどの宿題が多くて、朝6時とかに起きて宿題をこなすこととなりました(爆)。

そして最終日は試験勉強・・・というわけで、宿題に時差ぼけも加わり、結局は、平均睡眠時間が3~4時間だったものの、一緒に参加していた人たちとも仲良くなって、充実した日々で、感謝の気持ちでコースを終えることができました。

帰国してからは、米国催眠療法士協会(National Guild of Hypnotists)の公認インストラクターとして、日本人で、催眠療法を正しく伝えていきたいわ~という情熱が、またフツフツと湧いてきました。

やっぱり意識と無意識の融合(催眠)のパワーはすごいです。
今回の研修でもそれを実感!!
これは人を幸せにしますね~~(^-^)

潜在意識と顕在意識を融合させる事で、さらに人生を豊かにする生き方を、さらに伝えていこうと思っています☆
お楽しみに♪

スピリチュアルな(心の)成熟度とは

未来を創る「心の成熟度」

私の心にとても響いた言葉があります。
中森じゅあんさんという方の講演で聞いた言葉なのですが、

(「スピリチュアル」という言葉は、幅広い意味があるので、心の、魂の、霊的な、精神的な、など何でも自分の好きな言葉に置き換えて捉えて下さいネ)

『スピリチュアルの成熟度とは、何かが起こった時に、それを「どう捉えるか」だけである』

この言葉は、私の心の奥底まで、すーっと深く染み込みました。

たしかに、人生何が起こったとしても、全てには光と影、陰と陽の部分があります。

人生を振り返って、自分が成長したり、学びが多かった経験をあげてもらうと、みんな大抵苦しかったり辛かった部分のある経験をあげます。ただラクで楽しいだけの経験を挙げる人はいません。

人は、嬉しかった経験は意外とすぐ忘れて思い出さないのに、辛かった経験をよく覚えているのは、傷ついただけではなく、そこから多くを気付き、学ぶからかもしれません。

だからこそ、スピリチャルの成熟度が高い人は、その部分をよく理解して、すばやく切り替え、「学びや気付きになるまでの時間」を短くし、全ての中にある光の面を見ていこうとします。
(それがいきなり完璧にできるという意味ではなく、それを意識して日々実践し続けた結果、段々できるようになってくるという意味です)

それが常に実践できるようになったとき、全ての出来事の光の側面がどんどん浮き上がるようになってくるのかもしれません。

そして、これはひとりの人生だけに言えることではなくて、人の集合体としての国で見ると、
「国の成熟度と(その国の)未来の関係」はもっと明確で分かりやすいなと感じます。

例えば、現在深刻になってきた地球温暖化問題。その問題の、どの側面をどう捉えているか、光の側面を見るか影の側面を見ているかは、現在、その国々(人々)によって大差があります。

急激な温暖化で、50年以内に海面が5~6メートル上がってくる可能性がみえてきている現在、EUは、この事実を後ろ向きではなく、今後の経済チャンスだと捉えて積極的に目標を決め、積極的に新しい製品の開発と試験と販売を進めています。
もちろん商品の開発は、実際最初は大変なことも多いと思いますが、数十年後(もしくは十数年後?)世界が慌てた時には、環境問題に先駆けて挑戦し、取り組んだEU製品は飛ぶように売れるようになるでしょう(^-^)

ドイツの環境相が、EU国内で
「経済と環境が共存できることを、EUが示さなければ、他の国にはできないだろう」
とスピーチしていました。

一瞬傲慢に見えるかもしれませんが、これは、自国の利益を優先して戦争をしかけるようなリーダーシップとは異なり、未来に向けて「経済と地球の共存」を先駆けて目指そうという、誇り高い挑戦のリーダーシップだなぁと思うのです。

日本だって技術力があるのですから、本当であれば、真っ先に「技術大国、日本こそが!」と世界に向けてメッセージを送れたなら、すごく格好良かった気がしますネ(^-^)
(それをできるだけの技術力も実力も、絶対にあるはずですから)

でも反対に、同じ温暖化問題の「陰」の部分にフォーカスして、これを不都合と捉えて見ないふりを続ける国もあります。
「俺達は、他の国が沈もうが、経済に悪影響をもたらす(側面を信じている)し、今の生活を変えたくないから、あえて不都合な現実は見ない」

『今起こっている(+と-の側面を含む)現実・出来事を、どう捉えて生きるか』

同じ出来事の、悪影響部分だけを見ているか、良い影響へと変えていける部分を見て動いていくのか?
つまり、それぞれの国の「スピリチュアルな心の成熟度」によって、それぞれの国の未来が10年後、20年後、大きく変わっていることは確実です。

一人一人の人生も全く同じ原理。

良い事は誰でも喜べますが、一見ネガティブ(に見える)事が起こった時。

いつもの「無理だよ」「信じられない」「やっぱり」「どうせ・・」を一旦脇において、
10分でもいいので
『このピンチを、チャンスだと100%思い込んで、現状をみてみる時間』
を作ってみるとみると、
未来が光へと変わる速度は、もっと早くなるのではないでしょうか(^-^)

「ロジカル」で幸せは掴めるか?

人の相談にのる仕事をしていて思うのは、人生の選択の中には、究極的に
「頭で考えても考えても分からない・決断できない」
という瞬間が、思った以上に頻発するのが「人間」なのだなぁと思います。

私がキャリアカウンセラーの仕事をしていた時(今も時々していますが)、就職関連の本もたくさん読むわけですが、特に新卒就職の場合「論理的思考(ロジカルシンキング)で自己PR」なんていう就活対策本が、山ほど出版されています。ビジネスでも「論理的思考、ロジカル関連本」は、山ほど出ていますね。

これは相手にわかりやすいよう「論理的」に相手に伝えようという意味では、確かに納得できます。

但し「ロジカル」は、物事を整理して伝えるのに役立っても、それだけで人生決断できるほど、人間そう簡単ではありません。

すごく論理的な自己PRで、人気企業の内定を総なめにした人が、最後の最後でどこに行くのか?
を決めるとき、どんなに論理的に考えてみても、なぜか思ったほど役立たない場面をたくさん見てきました。

そして、考えすぎて、どんどん迷路に迷い込んでいく人もたくさん見ました。

ロジカルに「これがトクそう」「条件的には一番」となっても、その道にすぐ決められるかといったら、なぜか、そうはいかないのが「人間」です。

みなさんも、そんな経験はないでしょうか?

このように「迷う時」「悩んでいる時」というのは、心と頭が綱引きをしている状態だと言えます。

頭は「今後のことを考えると、こちらのほうが有利だし、トクだから」と囁き
心が「そんなこといったって、そこに私の本当の幸せはあるの?」と問いかけます。

なんだか男と女の会話のようにもみえる、頭と心の対話。

そして、「心」と「頭」がきちんと会話して、納得しながら結論が出せればいいのですが、大半の場合、その人の癖や傾向があり、どちらかを無視してどちらかに突っ走りやすいところがあると思います。

また、現代でバリバリ働いている人だと、論理的になればなるほど、顕在意識が強くなり、潜在意識の声から遠ざかっていくようで、自分のことが分からなくなっていく気がする・・という方も少なくありません。

そんな方々に接する中で、その糸口を見つけるような方法のひとつが、催眠療法だと思っています。

人生、頭でグルグル考えても、スキっとしない事は意外と多いものです。

「最近、心や体としっかり会話してないなぁ」「でも、どうやって対話したらいいのか分からない」と思ったら、この機会にぜひリフレッシュも兼ねて、頭・心・体の対話を楽しみに来て下さい。

「嫌い」「合わない」で人生が見えてくる!

「これが本当に自分に合うのか、合わないのか」
「これが私が望むものなのか、そうではないのか」

誰にでも、そんな風に自分の行くべき方向性が分からない瞬間があります。でも、これを誰かに相談するのは

「△△という料理を今度食べるかもしれないんだけど、私が食べたら口に合うかな、合わないかな?」
「今後△△という国に行くんだけど、その国ってすごく合ってるかな?どうなのかな?」

と聞く位、無謀な質問です。

この答えは、その人が自分で体験してみた結果、判明します。

気になる食べ物なら、何ヶ月も何年も「合うかな?」と悩む前に、食べてみる。
気になるダンスなら、何ヶ月も何年も「合うかな?」と悩む前に、踊ってみる。

そのほうが100年悩むよりも早く正確な結果が出るのに、人は「それをやってみて、合わなかったらどうするの?」「そうだったら無駄になる」と思ってしまう所があります。

この「合わなかった」という瞬間、ガッカリするか、やったね!と思うか、あなたはどちら派でしょう?

そもそも人生なんて、プロセスの連続でしかありません。
(ひとつゴールを達成すると、次の選択プロセスが押し寄せます)

だから、人生のほとんどが、選択プロセスの中にいる私たち。

10個候補があって、10候補が9になり、8になり、7になってくる=選択肢の絞込みが出来てきている、ということ。

10人気になる男性(女性)の中から、あの人は違った・・あの人は素敵・・と絞り込まれて、段々好きな人が見えてくる瞬間。

もう全部が候補に見えていた時よりも、明らかに前進状態!

だから取捨選択のプロセスで「好き(合う)と分かる」のも「嫌い(合わない)だと分かる」のも両方が前進ということ。

それに気付いているAさんにとっては、取捨選択の全部が楽しいプロセス。
「楽しいから、これは合ってるかも!」
「これは合わなかったので、一個消えたから、また前進♪」
これだとどこを切り取っても前進。そして前進すれば誰でも楽しいので、さらに前進が続いていきます。

逆に、好き・合ったはプラスの結果で、嫌い・合わないはマイナスの結果、という意味付けをしたBさんは、結果次第で、やたらと精神のアップダウンが激しくなります。

ひとつやふたつ試してみて、嫌いで合わないものが続くと「あ~やっぱり合わなかったのか・・・」「時間とお金の無駄ばっかりじゃん」とストレスが溜まるので、ついでにやる気も気力も喪失。

選択肢が絞れてきている事に目を向けないまま、いきなりのビッグホームランを狙うばかりに、すぐにホームランが出てこないなら止めたほうがマシ!!

というような、100か0か、今すぐOR永遠に来ない、というような極端な思考になってしまっているから、当然楽しくなく苦しいばかりなって、そうなったら、放り投げるのが人間の性。

Aさんのように、取捨選択を続けることでアレが合う、合わないがはっきりしてくると、情報がデータベース化されて蓄積されていくので、選択がラクになって無駄が減ってきます。

Bさんの場合は、合わない物にあたる度にイライラして、ストレスが溜まるわりにはデータが溜まらず、頭で考えるけど納得した答えが出ない・・・ということになります。

でも・・・こんなこと書いている私も、実は昔はBさんでした!

そこで、昔の私がとった策は、これ。
自分ひとりでできないなら、誰かを巻き込む作戦を決行!
同じように自分探しをしている友達Mちゃんに、月に1回進捗を報告するランチを持ちかけて、一緒にやることにしました。
最初のランチで、以下を相互確認。
●競争(比較)ではなく、応援しあいながらゴールまで前進し続けるためにやる!
●本気で「もうこのサイクルから抜ける」と決意し、この会議を「報告会議」として「出来なかった報告会議」のような足の引っ張り合いには絶対にしない

そして、自分の候補リストから消えた事、やってみて合わなかったと感じた事も、前進とし
「今月はこれを試して、2つも消えた、前進!!」
「すごい、それは相当前進してるね~」
と喜び合いながら、美味しいランチを食べる会を継続。お互い励ましあって盛り上げていきました。

そうなると、毎月報告があるので、(最初の1~2週間怠けたとしても)直前の2週間は本を読むなり、セミナーに行くなり、どこかにアプローチするなり、何らかの行動をして、報告ネタを作ろうと努力します。
ですから、行動も2倍3倍となって、取捨選択も2倍3倍のスピードで進んでいきました。

その結果、その毎月の報告会を始めて半年位経った頃に私が、1年位経った頃にはMちゃんも自分の道をガッツリ見つけ、いまではそれぞれが自分らしく、仕事も人生も充実して楽しく過ごせるようになりました。

あの時、「あ~また合わなくてダメだった~」と言い合って、前進を諦めていたら、ふたりとも今の自分は無かったと断言できます。

もし今後、このやり方を試してみたい人は、同じ志の人を見つけて、上記の2つの●と、以下の●

●どちらかが先に見つかる事が多いですが、ふたりとも見つかるまでは、一緒に励ましあうこと

の3点に基本合意したら、あとは、どのペースでどのように報告しあうかを決めるだけ。美味しいランチやお食事も盛り込むと楽しさ倍増ですので、ぜひ試してみてください。

プロセスを楽しむ事が、続くコツです(^-^)

良いライバル兼仲間になることで、良い刺激をもらえますし、応援されますし、情報交換もできて、落ち込みそうな時も支えられ、前進も加速度的に早くなって楽しい方法です。

そして、ひとりで自分探しをする人も、「嫌い」「合わない」と分かったら、それは間違いなく一歩前進の瞬間。

「ひとつ消えて今日も前進したから、ケーキでも食~べよ」
と言いながらケーキと食べ、
「ひとつ消えて前進前進♪」
と声に出してみると、なんだか前進感が出てくるもんです。

候補リストから消えた「合わない理由」も、溜まってこれば貴重な情報。「そうか、こういうのはいつも嫌いなのでは?」と判明するための、役立つ資料間違いなし!

だから、自分探して、何かが「嫌い」「合わない」と分かったら、私はお祝いしたいと思います。

「ひとつ消えた?一歩前進おめでとう!!」と(^-^)。

素敵な「NO」になる魔法の言葉

昨日私は、夫や友達と、おそばを食べていたのですが、

私が夫に「トロロいる?」と聞いたら、夫が「いらない」と答えました。

これはどこにでも見る普通の会話なのですが、その時に、そこにいた友達Y君が素敵な話をしてくれました。

「実は、うちの奥さんの実家では、こういう「いらない」っていう時の後に『ありがとう』と言うように親に躾けられたんだって。」

彼も初めて聞いた時「へ~、そういう言い方があるんだ」と思ったそう。それは、良い言い方だな~と思って、それ以来、このYくん夫婦の中では

「お茶のむ?」
「いらない。ありがと(^-^)」

と言うようになったのだそう。
既に10年以上仲良く続いている(彼らの)パートナーシップの裏には、やっぱり工夫や秘訣あり!と思った私。

あなたが、パートナーに「お茶飲む?」と聞いた時

彼が、ただ「いらない」
といった時と
彼が、「いらない、でも、ありがと(^-^)」
といってくれたのでは、

同じ内容のやりとりでも、こちらが受け取る心の暖かさが違うような気がします。

それは、一度『あなたが気遣ってくれた気持ちを受け止めましたよのサイン』。
そして、それに対しては感謝を示してくれたからだと思います。

要らないものは「いらない」「いけない」「食べない」と言うけれども、相手が自分を想ってくれた行為にはいつも「ありがとう」を言う。

これって、とても当たり前だけど、言われないと気付かない気もします。

例えば、普通の親子の会話は
親「ねえ、これ飲む?」
子「いらない」(下手したら、何も言わず首を振るだけ)
の家がほとんどではないでしょうか。

これが
親「これ飲む?」
子「いらない。ありがと(^-^)」
だったら、どうでしょうか。

そういえば、英語では、No, thank you!といいます。
「結構です。ありがとう」そういう意味でセットになっていたんだなと今頃気付きました。

※ちなみに日本人は、英語でもウェイターさんなどに「NO」だけ言ってしまうケースが多いらしいのですが、英語的に少し失礼な響きになっている事もあるようです。

Y君の奥様の家は、日本人の家庭ですが、NOにありがとうをつける事を、奥様のご両親が実行しているからこそ、子供にもそうやって教えているのでしょうね。
これは、日本語で使ってもハートウォーミング☆

何か誘ってもらっても、それに行けない時は、
「その日は仕事でいけないの。でも、(誘ってくれて)ありがとう(^-^)」

食べ物が食べる?と勧めてくれたアイスクリームを食べない時は
「あ、私はいらない。でもありがと(^-^)」

そういうと、お互いに気持ちがいい気がします。

無理はせず、自然体でNOの時はNOと伝えるけれども、相手が自分を想ってくれた行為に感謝を伝えていく。

お茶をいれてもらったら「ありがとう」、何かとってもらったら「ありがとう」という所までは、当たり前になっていた我が家でしたが、NOで、さらに絆を深めるコミュニケーションがあったなんて、素敵なグッドニュースでした。

というわけで、桧良手家に、またひとつ素敵な文化が誕生!

みなさんも、もし気に入ったら、ぜひ使ってみて下さい(^-^)

潜在意識を味方にする心のマネジメントとは?

潜在意識が、あなたのために本気で働いてくれるかどうか?

私が日々、多くの人に会う中で、

潜在意識が自分の為に動いてくれている人、と
潜在意識が、自分の為にあまり働かなくなっていっている人

が、いるなぁと思うのですが、

自分の意識や心のマネジメントと、会社の経営マネジメントは、
非常に似たところがあるのです。

「顕在意識と潜在意識」を、「会社」に例えて説明してみます。

海に浮かぶ、意識の氷山(※意識の氷山について、初めて聞く方は「ヒプノセラピーとは?」のページの図解を、一度ご覧下さい)

を、会社の構造として、

「海面から上に出ている1割の顕在意識=経営幹部」

「海面下の9割である潜在意識=現場を動かす社員」

としてみましょう。

経営幹部(顕在意識)は全体の損得について常に考えていて、それをもとに下に指示を出します。

社員(潜在意識)は、経営幹部など上司の指示のもと、動き回っていき、実際の現場を一番理解し日々リアルに感じている人達です。

現代人の顕在意識(上司)の多くは、部下(潜在意識)が日々感じている事をほとんど無視していて、聞き取っていません。

(※ここからは、分かりやすくするために、顕在意識を上司と呼び、潜在意識を部下と呼んでみます)

そのため上司の指示は、現場が感じている事とかけ離れている事が多く、部下はイライラすることが増えてきます。

さらに、潜在意識(部下)を混乱させるのは、方向性が煮えきらず不安定であること。

優柔不断な上司に「このプロジェクトAの方向性で進めて下さい」といわれて、それにむけて必死で頑張っていたあなた。それなのに、翌週には「やっぱり、Bの方向性にして」といわれ、先週が無駄になった・・と思いながらも、自分を言い聞かせて頑張っていたら、なんと、その一週間後にはまたひっくり返り・・・。
当然それでは仕事の結果も出ませんので、部下のあなたは、褒められる事も評価も昇進もあるはずがなく、なんだか自信もなくなりながら、コロコロ変わる方針に右往左往し続ける。

あなたが部下で、この状態に延々と振り回され続けたなら、どうでしょう?

結果も出ない中で、不満と疑念と不信で一杯になったあなたは、

「あいつの言葉は信用できない」「いい加減にして」「もう言う事を聞きたくない」
と思うはずです。

それが、部下、つまり潜在意識の本音なのです。

疑念で一杯になった潜在意識(部下)は、顕在意識(上司)の言う事を実現するために、働かなくなってきます。

上司は上司で、その部下を「言う事を聞かなく扱いづらい」「何を考えているのか分からない」と思っていたりします。

多くの現代人の顕在意識と潜在意識は、この、「上手く行っていない会社の中」のような状態に陥っています。

現場を知らない上に、マネジメント下手な上層部(顕在意識)、
ストレスが溜まりパフォーマンスとやる気が落ちる社員(潜在意識)

こんな感じになると、当然ながら社員はあまり言うことを聞かなくなります。上司も上司で、苦しいばかりです。

逆に、素晴らしい上司に恵まれたりすると、部下も、実力を存分に発揮して、予想以上の成果を出してしまったりします。

現場の意見をヒアリングし、的確な方向性を一緒に考えつつ指示やフィードバックをすれば、社員も会社もパワーアップ!
目標達成にグングン近づきます。

だからこそ、定期的に自分の心の声を聞く事は、とても大切だと思うのです。

会社も、現場の声をよくよく聞いて活かせれば、そんなにおかしくなることはありません。
(まずはその時間をとることが最初の一歩!全然時間をとって無い人は、ぜひその時間をとってくださいね)

そういう意味で、催眠療法は、そこを手助けしていくツールのひとつです。

そして、欲を言うと、さらに上司が上手いマネジメント能力があると最高ですよね!
尊敬できる良い上司が上にきた時の、みなぎるやる気といったら☆

じゃあ、具体的にはどうやってマネジメントしたら?
という部分は、語るとすごく長くなりますので、個人セッションでも、セミナーでも、いままでお伝えしきれていませんでしたが、ワークショップで、初めてもっと踏み込んでお伝えすることにしました。
(詳細は、セミナー・ワークショップのページにありますので)ご興味ある方はご覧下さいね。

多くの方の、心のマネジメント改善に役立つといいなと思っています(^-^)

何故人は○○を思い出しやすいのか?

ツァイガルニク効果というものを、あなたはご存知でしょうか?
1927年にツァイガルニクは、20種類の多様な課題を被験者達に与えました。

20個のうち、10個の作業は、被験者が仕事途中で終了。
残りの課題10個は、被験者の仕事がしっかり終了するまで行われました。

一連の課題を終えた直後、可能な限り課題の内容を思い出すように被験者達にたずねてみると・・・

結果は、仕事途中で終了したものと、しっかり終了させたもの、どちらを多く思い出したでしょう?(あなたの予想をどうぞ!)

実験結果としては、

なんと

被験者の80%が、

中断した課題を覚えていました。

しかし、最後まで完成させた課題を覚えていたのは、

たったの12%だけでした!(すくなっ!)

完了した仕事も、中断した仕事も同数10個だったのに、

中断した仕事を<約7倍>も覚えていたのです。

さらなる分析から、個人によっては完成した課題の、<5倍も未完成の課題を覚えている>場合があることが判明しました。

長い時間かけて最後までやり遂げた仕事の立場って・・・と思いますが、

この現象について、人間は終了・完了するまで緊張体系が作り上げられているという説明がされました。

つまり、自分が人生でやりはじめたけど、未完了・中断されているもの(結果を出してない事)、例えば

「英語を勉強しはじめたけど、最近忙しくてやれていない」
「スポーツジムに行き始めたけど、最近疲れて行けていない」
「あの仕事も、この仕事も、その仕事もやらないといけなくて頭が一杯」

というものが多いと、無意識に緊張がずっと働いているということです。
緊張が続き過ぎると、当然ストレスも大きくなってきます。

つまり未完了や途中になっているという、結果を出して完了しない事柄が人生に増えてくると・・・
→緊張状態が多くなり、さらに長くなっていく

わけですから、心も体も休まりません。

さらに、出来た事と出来ない事がたとえ半々でも、
<やり遂げた事より、途中で挫折した事を、5~7倍>思い出しやすいとなれば、

人生7割くらい上手くいっていても、うっかり
「なぜ、こんなにも色々な事が上手く行かないのだろう?」
と捉え違ってしまっても不思議ではありません。

心のマネジメントを伝えるワークショップでも一部お伝えしているのですが、

大きな課題は、終了できるサイズまで分解すること。
小さく分解したものを、都度終了しながら、前に進むこと。

そうすることで、緊張状態の合間合間に、ふと心が緩む瞬間ができます。
そうすることで、また新たにエネルギーも湧いてきます。

緊張状態の中で、延々と「まだ出来てないのに」と思い出す事ばかり増えれば、当然、自信が無くなってきます。緊張し続ければ、思考も疲れ、体調も悪くなってきます。

何も手を打たなければ、記憶はやらなかった事を追いかけてしまうのですから、冷静な顕在意識で、

「何が出来なかったか」より「何ならできるか」

にフォーカスして、現状を整理しながら、進んで下さい(^-^)