コラム

「失う事」で得る「本当の幸せ」

今日は七夕ですね。
七夕になると、思わず「今年はどんな幸せを願おう?」と一瞬考えてしまうのは、子供の頃に短冊を書いたせいでしょうか(^-^)

先日、日経ビジネスオンラインの宋文洲という方の記事の中で、ある古い「言い伝え」を見て、目がとまりました。

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神が人々を幸せにするために、天界から降りてきました。
失明した人は神に「私は、愛する家族の顔も綺麗な夕日も見たことがありません」と訴えました。
神が彼に視力を与えると、彼は幸せになりました。

「私は凍土の上でも炎天下でも労働を厭いませんが、働くための土地は洪水に流されました」
と訴えた農民には神は農地を与えました。
農民は幸せになりました。

貧乏な青年がやって来て言いました。
「神様、私にはお金がなく家族も持てません」と。
神は彼にお金と美しい妻、可愛い子供を与えましたが、青年は暗い顔で
「神様、私には才能もありません」とさらに訴えました。
すると神は彼に才能も与えました。

数日後、青年はまたやってきてとうとう言いました。

「神様、私には幸せがありません。ください」と。

神は少々躊躇された後、「(幸せを)与えよう」と言って、これまでに与えたすべてのものを取り消しました。

その結果、青年は一人ぼっちのホームレスになり、飢餓と悲しみと孤独に暮れる日々を送ることになりました。

2年後、神は青年に家族だけを返しました。
すると青年は「私は幸せだ!」と号泣しながら妻と子供を抱きしめました。

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この言い伝えが、私が目にとまってしまったのは、個人セッションの中でも、よく起こることが古くからの「言い伝え」になっていたからでした。

いままで「ない」と思っていたものが、セラピーの中の経験を通して「あったことに気付く」方は大勢います。

0%に感じていたものが、実は、存在していたと真に気付いた時、人は涙を流し穏やかな顔でこう言います。「とても幸せな気持ちです」と。

今の日本は、歴史的に見ても、世界的に見ても、あるものだらけです。
「本当になくて、死ぬほど苦しんだり、生命が脅かされたり、人生が突き落とされること」
を味わったことがありません。

現代の私達は、(生死をかけた戦争を経験している高齢世代を除き)生まれたときから、生活に必要な条件が「ある」ことが当たり前です。人生も自由に選ぶことができます。

そのため「生きることに必死にならなくてよくなった」先進国では、自分を突き動かすものを見つけられず、ニートや引きこもりといった現象が生まれてきているという説もあります。

「平和だけど幸せでない」「親がいても幸せでない」「ごはんは食べられるけど幸せでない」「自由はあるけど、選ぶことができず幸せでない」という時、

人は「いまあるもの」を全て無くしたら、幸せになるのでしょうか?

もし、いまあるものを次々無くしても幸せにならないとしたら、一体幸せはどこに存在しているのでしょうか。

植物は、常に土を乾かさないように毎日のように少しづつ水をあげていると、いつでも水があるのが当たり前になります。そのため、根を大きく張らないので成長しないか、根腐りするかのどちらかだそうです。

逆に、土がしっかり乾くまで待つと、水を求めて、どこまでも根を伸ばすため、結果的には、大きく根を張り、大きくて丈夫な植物になります。
そして、水が来た時には、すごい勢いで水を吸い上げます。
水がある瞬間は、植物にとって「最高に幸せな状態」です。

腐らせる水も、最高に幸せな状態にさせる水も、成分は一緒の同じ水。

下手すれば、水があるのが当たり前になりすぎて、幸せになれない時、
自分に本当に幸せを感じさせてくれるのは「水」という「モノ」ではなく、
「乾く」「失う」という「経験」なのかもしれません。

私は、今日の七夕、無いものを願わず、あるものに感謝してみようと思っています(^-^)

潜在意識と体の繋がり

私は以前ずっとキャリアカウンセラーで、今も時々やっていますが、潜在意識と繋がれると、ライフ・キャリア選択もぐっとラクになりますね。

7月に開催した『幸せな未来を見つける1dayワークショップ~潜在意識からのメッセージに耳を傾けよう~』にご参加した方から、後日、メールを頂きました。
(ご本人に了承を得て、ご紹介させて頂いております)

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昨日のワークショップでは、どうもありがとうございました。
ひとつ、ご報告をしたくてメールをさせていただきます。

以前より、ストレス性の「メニエール病」と診断され、めまいと難聴を繰り返していました。
薬は飲んでいたのですが、昨日のワークショップの時も、「最悪!」と思うくらい、右耳は全く聞こえていませんでした。

特にここ1週間、耳鳴りとめまいがひどくて困っていたのですが、なんと、なんと、今朝起きたら、ぱったり治っていたのです。

気分もものすごく爽快で、心が穏やかなんです。

潜在意識の力ってスゴいですね。改めて、思い知らされました。

ワークショップの最後に出会った未来の自分像が、何度か頭の中に出て来て、微笑みかけてくれます。

その自分像は、「こうなりたい」と意識して描いていた自分像とは全く違うタイプです。
潜在意識が「それは違うんだよ」と、教えてくれたのですね。

実際に体験してみて、私がすごく興味深く思ったのは、潜在意識からのメッセージは、「意外なこと」もあれば、「当たり前のこと」も混在しているのだ、という点でした。

私の場合、セッション中に自分の心を手のひらにのせて見たとき、とてもいとおしく頬ずりしたのに、自分の心の中に入るように言われ、そこから自分の姿を見てみたら、すごく遠くにいて冷たく感じ、意外で、「えっ、何でよ?」と、ショックだったんですね。

こちらは「意外なこと」。

一方で、将来の自分を見た時は、全く意外というわけではなく、自分が憧れていた、複数の将来像のなかのひとつでした。
「こんなふうにもなりたいし、あんなふうもいい」と、なんとなく、いくつも憧れの将来像はあったわけですが、その中でも一番いいと思っていた一つの将来像を選び、普段からイメージして刷り込んでいたんです。

ところが、一番いいと思っていた将来像が全く出てこなかった。
何番目かにはいいな、と思っていた将来像がくっきり出てきたのです。

自分の顕在意識がよしとしていた将来像と、潜在意識がよしとしていた将来像が混在していて、顕在意識での選択が間違っていた。
それに気づかされたんだな、と私は理解しました。

これって、私と同じように顕在意識で間違った選択をして将来像をイメージしている人って、いそうな気がします。
知らせてあげたいな、とも思いました。

ほかにも、日常で意識が良いと判断していても、潜在意識的には、そうじゃないことが多々あるのでしょうね。

本当にワークショップに参加してよかったです。

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現代人は、ストレス性の体調不良になる方がたくさんいます。

そこで考えてみましょう。

「どこの意識で、人間の体は正常に動いているのだろう?」と(^-^)

顕在意識(意識)、つまり理性でコントロールして、汗を出したり、血液を流したり、心臓を動かして体を正常に保っている人はいるでしょうか?

もしそれを顕在意識で動かしていないとしたら、どの意識があなたの身体機能を正常に動かしているのでしょう?

もし無意識(潜在意識)の働きによって、心臓や血液や体温調節が正常に動いているのだとしたら、その声を聞くことは、体にとってどれだけ大切なことでしょう(^-^)

この方は、ご自身と向き合う勇気、自分の中から出てきたものを解釈していく力に優れていたこともあり、このような結果に繋がったのだと思いますが、
実際、誰にでもそういうチカラはある!と私は思っています(^-^)

そして、このワークショップは大変好評でキャンセル待ちが多く出たため、9月1日(土)にアンコール開催することになりました。

もし自分の潜在意識とじっくりみっちり対話してみたいと思った方は、こちらからご覧下さい。
●詳細→https://www.hypnotice.jp/index.php?action_event=true&event_id=46

◆大切な補足◆
念のため、ヒプノーティスのワークショップは、病気治癒のためのワークショップではございません。また、ワークショップやセッションは、全ての方に同じ効果があるわけではございません。

今回は、心である潜在意識に耳を傾けることで、方向性が明確になり、結果的に心身爽快になり体調が改善した方がいたという一つのケースとしてご紹介させて頂きました(^-^)

脳を勘違いさせて継続するコツ

セッションをしていると「なかなか続かなくて、継続が苦手なんです・・」
という相談をよく受けます。

そこで、よくよく話を聞いていくと、ある共通点があります。それは

●完璧主義である
●マイナスの自己暗示を自分にかけすぎている
●やり方が適切ではない(階段を一段づつ上ってない)

という点です。

継続できないという方は、ほとんど根が真面目な方ばかり。

100%完璧主義の方が多く、普段から100か0か、白か黒かで考える傾向があります。
そのため、出来なかった時に、自分を嫌いになったり責めすぎてしまいます。

たとえば、女性は生理前になると、心身が不調になる方が多いですよね。だから

「生理前になると、イライラして、やれない時が出てきて・・」

と、ここまでは、すごくよく聞く話なのですが、この後

「それで、また出来なかったと嫌になって、また元に戻ってしまって」
「どうして私って、継続できないんでしょうか、本当にダメです」

と話が続きます。

私が継続出来ている人を見ると、もっとニュートラルです。

人間の人生、色々なことが起こりますし、色々な日があるのが当然なわけで、
例えば「今日は生理前(もしくは他の理由)でどうしても辛いので、休もう」
と休息して、体調が戻った日から続けます。
これだからこそ!長い間続けられているのだと思うのです。

たまには休む日がありながらも長期間続けると、傾向と対策が見えてきます。例えば

生理前はどんなに頑張ってもいつも出来ない、と分かれば、潔く
「生理前は、やれなくても仕方ない期間」と決めてしまってフォーカスしないこと。
そのほかの日は続ければいいだけです。

それが、出来なかった日に「私ってダメだ」「本当に出来ない」と思って、そこへ時間とエネルギーを大量に積極的にどんどん使うと何が起こるか?

実はすごいことが起こるんですよ。知りたいですか??

その続きはまた次回~♪・・・とかだったら、嫌ですよね(笑)。

はい、話します。それはこんなことです。

ひとつめは、自分を責めることに積極的にエネルギーを使う&たくさん責められる体験をする事によって、心身の不調に自らトドメをさすかのごとく、自分の中のエネルギーが枯渇。
何もしたくなくなってしまいます。

ふたつめは、脳は、現実とイメージを区別しません。そのため脳に誤解を与えます。

つまり、出来ない自分を振り返り何十回もイメージするだけで、

<現実>
出来た回数:10回
出来なかった回数:1回

だったものが

<脳の記憶>
出来た回数:10回。
出来なかった回数:例えば30回

と、すり替わり、マイナスの体験を現実の30倍くらいしたように脳に記録されます。
ぎゃ~~。頑張った現実が、脳に記録される段階で(自分の手で)全然違う結果に・・。本当に勿体無いです。

ついでに「自分はダメだ」とずっと責めていれば、「自分はダメだ」「出来ない」という暗示も、何度も何度も繰り返し、強力に潜在意識に刷り込んでいます。

つまり、10回できて1回出来なかっただけなのに、潜在意識の中は自分で刷り込んだマイナスの経験+マイナスの自己暗示で溢れかえってしまうわけです。

せめて正確に記録するか、どうせ記録を変えて記録するなら、良い方向に記録を塗り替えたいものです。

体調不良やひどい疲れで出来なかったら
「今日は、~~なので休もう。こういうこともあるよね」と思った後、
寝る前にでも、「明日から続けている自分を何度もイメージ」したほうが、断然良い結果に結びつきます。
ベッドに入ったら、数十秒でも脳を良い方向に勘違いさせて寝ればいいのです!

●7~8割合格主義
 (7~8割出来れば、人間らしく継続できていると客観的に捉える事)
●出来ない時こそ、脳をプラスに勘違いさせる!(プラスの自己暗示)

これが大切。

3日坊主+一日だらけてしまう+3日坊主+1日休んでしまった・・・このサイクルだって、一年続けたら、立派な7~8割合格!

7割できたら8割、8割できたら9割と、段々アップしていくのはいいですが、常に10割なんて、生身の人間にはあまりに無理な目標です。

人間的なペースで、脳をプラスに勘違いさせて楽しくいきましょう(^-^)

———-桧良手とも子の継続に関するオススメ本———-

3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知
北米・カナダで100万部のベストセラーになった本書。偉人達の名言が至る所にちりばめられ、はっと気付かされる箇所も多い。とても読みやすい内容。私は多くを学びました。
興味のある方は、一度読んでみる価値あり。

ワイス博士4000人の事例「人は死後どうなるのか」

アメリカでも地位のあった精神科医が、催眠療法の中で実際に起こった事例を書いた「前世療法」「魂の伴侶(ソウルメイト)」は、200万部を越える世界的ベストセラーに。

そんなわけですから、世界的に有名であるブライアン・ワイス博士のプロフェッショナルトレーニング(inテキサス)は、とても国際的な雰囲気。世界各国からから多くの人が参加していました。

そのトレーニングコースの最終日に聞き、印象に残った言葉を今日は皆さんとシェアしたいと思います(^-^)

それは、ワイス博士の著書 Only Love is Real(日本では書籍名「魂の伴侶」で翻訳されました)の、タイトルを決めた時の話です。

ワイス博士は、20年以上も催眠療法をしてきて、個人の施療だけでも4000人以上に及ぶそうです。

「しかしながら、前世や中間生を経験する人はいても、不思議なことに、今まで一人たりとも(前世療法の中で)死後、地獄の世界に行った人がいないのです。これは非常に興味深いことです」

とワイス博士は話し始めました。

精神科医の4000人以上という豊富な臨床経験の中で、前世が本当かどうかを脇においても、一人も地獄をイメージしたり体験した人がいないというのは、ひとつの貴重なデータです。

小さい頃から、地獄について何らか聞かされている私達ですから、もし、顕在意識で死後を想像させられれば、その中で地獄の想像をする人は、かなりの確率で存在するでしょう。

でも潜在意識の中では、4000分の1の確率でも存在しないという事実を目の当たりにして、私は胸を打たれました。これは統計的に考えれば、これはものすごい確率だと。

「ただ、こういうことが一度あったのです」

とワイス博士が続けました。

「ある日、ひとりのクライアントが(前世療法の中で)死後の世界に行くと、
彼は私にこう言いました。

[目の前で、火が燃え盛り、DEVIL(日本で言うなら、鬼)がいます。私はどうやら地獄にいるようです]と。

私は、これは非常に珍しい事例だと思いながら見守っていました。

地獄で呆然とする彼は、その後こう言い始めました。

[今、地獄にいる自分の目の前に、イエスが現れました]

そしてイエスは、優しい穏やかな顔で彼を見つめてこう言ったそうです。

『This is illusion. Only Love is Real』

こう言うと、イエスは、彼を光の中へと連れていったのです。

つまり彼が行くべき所は、光の中であり、この地獄は実は彼のillusion(幻想)だと彼は知ることになったのです」と。

こうして、ワイス博士は、このメッセージに強く感銘を受けて、本のタイトルを
『Only Love is Real』にしたいと強く希望した経緯があったそうです。

この話を聞いて、私は胸の中にジーンと温かいものを感じました。

そして、よく考えれば、これは死後に限った話ではないなと感じました。

私達は、日常の中でも、ついつい自分のネガティブな illusion (妄想や幻想)に捕われて、自らどんどん地獄のような世界を心の中に作り出してしまっている時があるように思います。

もしそんな時があったら、今回の話を想い出して、自分にそしてあなたに、この言葉を贈りたいと思います。

『This is illusion. Only Love is Real』

現代人が最も退化している能力

そろそろ春らしくなってきました。

氷川台オフィスの近くの桜も、もう少ししたら咲きそうに芽吹いています。
3月末~4月上旬にお越しの方は、駅から桜並木のトンネルを5分ほど歩いて到着ですので、それだけで気分が良くなるかもしれませんね。

さて、今日は「感じる才能」について書こうと思います。

この「感じる才能」は、現代人にとって、最も退化した能力だろうと私は日々感じています。

特に都会のビルの中で忙しく働いていると、桜を味わうこともないまま春が過ぎ、夏らしいこともせず冷房の中で夏を終え、色づく紅葉も見ずに秋を越し、気づけばウソ!知らない間にクリスマス??
知らない間にまた1年過ぎていた~!という事に、意外となりやすいのではなりでしょうか?

ここまで季節を感じないまま過ごしていても、季節の花や日差し、空の月、今日の風、夜空の星が、いつもあなたの周りにあることに変わりはありません。

でも、「あるけど、ないも同然」そういえば全然味わってない・・。

という人が、東京には随分多いように思います。

昔の私は、忙しい時、こうだったことがありました。
当時は周りにもそういっている人が多かったと思うのですが、その頃の私はやるべき事に追われて、頑張っているのに、どこかで自分を見失っているような、どんどん本当の自分から遠ざかっているのではないかという不安を、どこかに感じていました。

いまでは、その理由が分かります。

感じる能力が退化して、自分がどこにいるのか、どこに向かいたいのか、感じることが出来なくなっていたからです。

いまこの瞬間瞬間を感じて生きていると、「感じる才能」が、どんどん開花していきます。

そうすると「自分がいま何をしたいのか分からない」「どちらの方向に向かったらいいのか見失ってしまう」ということは、どんどん減ってきます。

なぜから、自分の心は「感じるもの」だからです。

人間には、「考える能力(Thinking)」「感じる能力(Feeling)」「行動する能力(Action」の
3つの側面があります。

これを網羅しながら、カウンセリングやセラピーしていくのですが、多くの人が、毎日考える事にほとんどの時間を使うほど大量にしているのに、感じる能力を嫌なことに直面した場合以外、あまり使ってないといません。

嫌なことがあった時感じるのは、たとえば、「足を踏まれて、痛い!」と思うのと同じような「受動的な感じる」です。

でも、風や花や自然は、足を踏みつけたり痛い目にあわせるようなことはしません。

ですから、感じる能力が退化してくると、そういう素敵なものは感じとれなくなってきて、痛いものだけは、しっかり感じらるわけですから、そんな日々を過ごしていれば、当然なんだかモヤモヤしたりイライラしたり、むなしくなったりします。

ワイス博士が、

「いまお茶を飲んでいても、その香りや味を感じて、その幸せを感じている人が、どれほどいるだろうか。ほとんどの人は、美味しいお茶を手にしながら、これはこうすべきだった、あれはどうしてこうなったのだろう?と全然違うことを考えて、その時間に生きていないのです」

とおっしゃっていました。
そして、ワイス博士のクライアントさんで、こんな方がいたそうです。

ある日、彼女はいつものようにセッションルームに入ってきて、ワイス博士に
「私は、世界で一番素敵な木を見つけました!」と言ったそうです。

そこでワイス博士は、どんなすごい木だろうと思い
「そうですか。それはどこにあったのですか?」
と聞いたら
彼女は「私の家の前です」
といって、にっこりわらったそうです。

彼女は家の前にある木を知っていましたが、それまで自分の中ばかりに目が向いていた彼女にとって、それは「そこにあって、ない木」でした。

でも、いまこの瞬間を感じるられるようになってきた彼女には、家の前の木が
「世界で一番素敵な木」
に感じるようになったのです(^-^)

あなたの周りにも、素敵な場所、素敵な自然、素敵な瞬間、素敵な香りがもっともっと(感じられていないだけで)たくさんあるかもしれません。

目をこらして、心を開いて、この瞬間に生きると、(能動的に)感じる能力がどんどん戻ってくるのが感じられるはずです。

そうしたら、自分の心も、もっと感じられるはず。

是非心を開いて、この春を存分に感じて、楽しんでください(^-^)

前世から持ち越しているテーマを知るには?

特に前世療法に興味のある方の中には

「前世から持ち越しているテーマ(課題)は何か知りたい」
という気持ちで退行療法に興味を持つ方が、たくさんいます。

たしかに、前世から持ち越してきている今世のテーマはこれだ!と分かったら、なんだか
人生が分かりやすくなるような気がする・・という気持ちも分かります(^-^)

でも・・・実は今世のテーマって意外とすぐ分かるとしたら??

実は、私が日々多くの前世療法を間近で見てきて、(こんなことをセラピストが言っていいのか!という突っ込みを自分にいれつつ)ずばり思ったことを言ってしまうと

「その答えは思った以上に簡単で、前世退行しなくても分かる可能性大!」

ということです。

「前世からのテーマ(ようは今世の課題)が、前世療法をやらずにどうやったら分かるの??」
と思うかもしれませんが、大勢見てきた私は断言します(^-^)

「実は、結構簡単に、分かります(というか既にきっと分かっています)」

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<ヒント>
既にスムーズに出来ている事が、今世のテーマ(課題)になるはずがない。

例えば、中学の時、英語は得意で、理科が赤点ばかりだとすると、先生に聞いても、模擬試験で一般的に見ても、親に聞いても(きっと自分に聞いても)、あなたの課題は「理科」ということになります。

中学2年で、理科が苦手のまま3年になれば、3年生でも課題は「理科」。
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さあ、どうでしょう??

もうここで、なぞなぞとか解くのが得意な人は
「あ、自分のテーマ分かっちゃった!」という人もいるかもしれませんね。

「中2が前世」で、「中3が今世」だとすると、もっと答えが見えてきます。

つまり、得意な英語は何度もやらなくてもよいのに、赤点の理科は何度もテストを受けて補習することに・・。
いや~、宇宙の法則(?)は予想以上に身近なところにあるもんです。。。

実はこれは、前世療法にも同様のことが言えて、
「今世で何度も繰り返し出てくる、上手くいかない(気に入らない)状況」
=ズバリ「今世のテーマ(課題)」(のひとつ)

これを再認識&納得する意味では、前世療法は意味があります。

そして、「この仕事をすれば今世のテーマに行き着ける」というものがあるわけではなくて、どんな仕事の中にも含まれる普遍的な状況、例えば、人を許すとか、人の気持ちを汲み取るとか、感謝するとか、自分の意見を恐れず言うとかいうような、「どの仕事をしていても出来ること」が、実は人生のテーマ(課題)として出てきます。

つまり「この仕事をすれば、あなたのテーマに行き着きます」という具体的な仕事名があるわけではなく、
「どんな仕事も(人間関係も)、こうしていけば、あなたの今世のテーマがまっとうできます」
という普遍的なテーマが見えてくるのが前世療法といえます。

人から見れば大したことが無い仕事に見えても、その中で大きな普遍的な何かに気付いた人は、どんな仕事をしていても、それができるようになります(^-^)

最近、ある駐車場のおじさんの話(まさに普遍的な何かに気付いているおじさんだと実感!)を聞いて涙が出そうになった私ですが、

●人であふれた駐車場(ある駐車場のおじさんの話)
ムービーを見る→ http://www.entre.co.jp/newbook/

この中でも、おじさんが「大きな普遍的な何か」を日々まっとうしていく事で、結果的に多くの方に大切な何かを伝えることになりました。

これが、ある意味おじさんの「使命」なんだなぁと思った私です。

興味がある方は是非見てください。

実は、上の物語ムービーは、以下の本の第一章にあるものが映像化されたものです。

『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』福島正伸著
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4877712313?ie=UTF8&tag=hypnoticejp09-22

思ったよりも、今世のテーマや使命が身近にある事に気付く、素敵な本です(^-^)

今の仕事のやりがい、目的、行き先を見失いそうな時にもおすすめ。「人間っていい!」「仕事っていいかも」と心がぽかぽか温まります。

今世のテーマを日々まっとうしていった先には、使命が自然と待っている!
そう感じられる素敵な一冊です(^-^)

人生が経験で癒される時

もうすぐ母の日ですね。
セラピーをしていると、お母さんの影響は絶大だと感じます。
年齢退行療法の8~9割近くが、お母さんとの関係に戻るからです。

そういう意味で、お母さんは偉大で、誰もとって変われない大きな存在です。

でも、そんな偉大なお母さんも人間ですから、完璧ではありません。

そのため、どんなお母さんでも、20年間に渡り、一度も子供を傷つけずには育てられないのだということを感じ入ります。(しかし逆もしかりで、子供もお母さんに何らかの形でショックな言動を無意識に与えるのですが)

夫婦でも、友達でも、兄弟でも20年間ずっと一緒にいたら、何かしらはぶつかりあうのが普通です。

ましてや、子供にとってお母さんは世界で一番密接な存在になりやすいので、お母さん独自の愛し方が子供が求めるものと違っていた時や、母が何気なく言った一言で(故意に傷つけようという意図はなくても)子供が受け止め方次第で深く傷ついていることがあります。

ただ、ほとんどの場合「それでも、お母さん大好き」という人が多いのも、またお母さんのすごいところ。
お母さんが自分の時間を削って、子供に多くのエネルギーを割いてきたという、その根底に流れる(目に見えない)深い愛情もまた、しっかりどこかで感じ取っているのですね(^-^)

年齢退行療法をしていると、その方が既に母親になっている人の場合、それがどんな母親であっても(形は間違っていたけれども)母が子供を愛していた部分を(それが100%ではなくても)心の奥底で感じ取って、涙を流す人がほとんどです。

しかし逆に、まだ母親になった事がない人の場合には
「母は、全然自分が望むように愛してくれなかった。だから私は愛されていたと感じない」
と感じ取る事が、(全員ではありませんが)時々出てきます。

その違いはどこにあるのでしょうか。

「いざ自分が母親になってみれば、かなり不完全な自分」であっても、
「右往左往して不器用ながら、子供を愛している」ことを実感している

それをやったことがある人は、母の不器用さや不完全の裏にある深いものを感じ取って、実は受け取っていたものの裏側・大きさに気付くのかもしれません。

これは、仕事でも、同じような場面はあります。例えば、

会社で、上司のダメさに文句ばかり言っていたのに、実際に自分が上司の立場になってみると、部下達は言う事を聞かず、成績は上がらず、試行錯誤しながら

「今では、上司の気持ちすごく分かる」
「昔、上司に注意された事も一理あったなぁ」
「あそこまで注意するなんて、嫌われる覚悟がないと出来ない事だったろうな」
「あのやり方は、今の自分には出来ないことだなぁ」
と、いままで嫌だった上司のプラスの側面がいきなり見えてきたりするように、親子間も全く同じ側面があるのだなぁと感じます。

そういう意味では、人生の新しい経験は、気付きや癒しを生むセラピーそのもの。大変ながらも素敵な瞬間だと感じます(^-^)

そして親になった時も、そうなのですが、親が無くなってからも初めて有難さに気付くという人も多いのです。

私はまだ親になっていませんが、日々自分の家族と話すときに心がけていることがあります。

それは
「たとえこれが最後の会話になったとしても、後悔しない言動を常にとる」
という自分の中のルールです。

人間はいつか死にます。それも、いつ死ぬかが分かりません。

大切な家族に「あの時こうすればよかった」「ああすればよかった」「これを伝えておけばよかった」そんな思いをいつまでも引きずって生きている方も多く、それによって、その後何十年も後悔している方もいます。

そこで、私は感じました。「ならば、いまやっておけばいいのだな」と。

「出来る限りのことはやった」と思える関係に、後悔はありません。

これが最後の会話でも後悔のない会話にしようと思っていると、普段照れくさくて言えなかった感謝や愛も伝えられるようになります。

たとえ親と意見が食い違って、何か自分の意見を伝えたい時でも、いままでと全然違う伝え方をしていく自分に気付きます。

そして、それを聞く側の反応も、何故か段々と変化してくるのです。

思ってもいない事を口走って、死後、後悔して引きずって行くのではなく、死ぬ前に本当に伝えておきたいことを毎日伝えて、後悔のない未来を作り出す。
それは誰にでも出来ることだと思います。

いて当たり前の家族にも、必ず別れの時はやってきます。

もし母の日や父の日、そうでなくても直接家族と話す機会があったら、ぜひ一度自分に問いかけてみてください

「もしこれが最後の会話になるとしたら、私は今日なんて言うかな?」と(^-^)

心温まる出来事

夫が、数日前に東京の街中でこんな風景をみたそうです。

中国から日本に来ている方々が、(日本からの地震への)義援金や援助隊のお礼として何かしたいと、東京の街中でゴミ拾いをしていたそうです。

できる事で感謝を示したいとの彼らの心に、夫も、なんだか心温まる思いだったといって、帰宅しました

大地震は大変なことだけど、それによって、相手の本当の姿がふと見えたりします。

国と国との関係も、人間関係と同じなのだと感じます。

どんな人にも様々な側面があるのに、うっかりそれを忘れて、 国や人を、ある一面から見ただけで
「あの人はおかしい」「信じられない!」
と、 判断してしまいがちな私たち。

中国への(チベット問題等に)批判が強まると、そこだけ見て中国を好きとか嫌いとか、そういうことにもなりやすいですね。

でも、地震援助をしてくれている日本に自分達で出来る感謝を少しでも表したいと、東京でゴミを拾い集めているのも、また中国の人達であり、その中にある素晴らしい価値観や文化を感じ取ることができます。

日本人(自分)が、逆の立場なら、海外で同じ事をするでしょうか?

そう思うと、各文化の中にある、表現の仕方や文化の違いを感じますが

これをすれば素晴らしく、これをしなければ駄目ということはない。

どの国も、多面的に見れば、絶対に素晴らしいところがあって、憎めないところがあって、でも時々、大きな欠点もある。

本当に人間みたいです。

海外に住んだことがある私は、日本人も暖かいホスピタリティ、謙虚さ、和の心など、とても素晴らしい文化の国だと思っています。

相手をどうこう言うのではなくて、大らかに多面的に見ていける関係。

それが平和への第一歩なのだと思います。

世界中の人々がそうやって理解しあい、助け合い、感謝しあい、愛し合って、仲良くなっていけたらいいなと思っています。

ワイス博士ご夫妻から学ぶパートナーシップ

私事ですが、結婚6年目を迎え、これを機にふとパートナーシップについて色々考えました。

私の周りには、本当に素敵なパートナーシップを築いている先輩方がたくさんいます。

最初、20代前半にそんな素敵な夫婦を見たときは、実は、目から鱗でした!

「うそ?結婚って人生の墓場じゃなかったの?」と。(←今にして思えば、極端な突っ込みです)

その後、お子さんを持った後も、ずっと素敵な関係を築いている先輩夫婦方にたくさん出会い、仲良くさせてもらう中で、私の結婚へのイメージは激変。同世代でも、素敵な夫婦が続々出現しています。

実際に、何かあったときは、常に素敵なご夫婦(先人)達の言動を思い出しては実践する事で、さらに理解しあい、結果的に仲良くなり、絆が深まっていると感じています。良いお手本に恵まれて本当にツイています。
「学ぶとは真似ぶこと」とはいったものです(^-^)

しかし多くの方は(特に、ご自身のご両親が仲良くなかったような場合は)、昔の私と同じようなイメージを抱いている方も少なくないのではないかと思います。

でも、冷静に考えれば、(影響絶大に刷り込まれているとはいっても)ご両親は世の中の何億分(もしかしたら何兆分)の1のロールモデルでしかありません。

良いロールモデルを自分の中にたくさん持つことが出来たことが、私の人生の変換地点でしたので、素敵だなと思った数々のご夫婦の仲で、最近お会いしたブライアン・ワイス博士ご夫妻を、今日はご紹介してみようと思います。

ワイス博士のワークショップに参加して印象に残ったこと、それは奥様のキャロルさんが、表となり裏方となりサポートする姿でした。※キャロルは、ソーシャルワーカー(社会福祉士)で、いまはヒプノセラピストもしています。

おふたりが前に座って、お話していると、今もお互いに尊敬しあって、愛し合っているのが、ふたりの会話から雰囲気から、ビンビン伝わってきます。
聞けば、もう40年以上も連れ添ってこられたのだとか。
おふたりは、もう大きなお子さんのお母さんお父さんでもあります。

参加者の前でデモンストレーションなどを含めて、半日ほど講師を務めたキャロルは、
「ブライアンのことを、天才だと思う人も多いし、私も皆さんと同じように、やはりブライアンは素晴らしいセラピストだと感じています。でも、私のような普通の人でも、ヒプノセラピーは出来ると分かれば、皆さんも勇気が湧くのではないかと思って、今日は講師をさせていただきますね」
といって、舞台の上にあがりました。

彼女は講師以外にも、ワイス博士がワークショップに集中できるように、あ・うんの呼吸で、その場をサポートしながら、さらに事務的な処理・連絡事項を漏れなくかぶりなく、きちんと手配していて、本当に素晴らしい連携プレー!

愛に溢れているワイス博士はもちろんのこと、キャロルの思いやりのある言動全てが、女性から見ても本当に素敵なのです。
そんなワイス夫婦の愛に包まれた場にいると、見ているこちらまで幸せな気持ちになってきます。

ランチの時に、私がキャロルに
「ご夫婦のパートナーシップに、感銘をうけました(^-^)」
と言ったら、謙虚なキャロルはにっこり微笑んで
「私達は、ただ運が良かったの(^-^)」

と答えてくれたのですが、

ワイスご夫婦ひとりひとりのあり方、言動を間近でずっと見ていると、彼らの深くて温かいゆるぎないパートナーシップは、棚からボタ餅な「幸運」ではなく

『運も実力のうち』

「40年間の全ての瞬間が積み重なって、この深み!」

そう思わせてくれる、素晴らしい40年選手カップルでした(^-^)

自己暗示を続けたYさんの大変化とは?

今日は、半年で大変化したYさんについて、ご紹介したいと思います。(ご本人から了解を頂いてのご紹介です)

私生活や職場などでの強いストレスをきっかけに、精神状態が不安定になり、いつしか鬱っぽくなり、必要以上に緊張が続き、日常の恐怖や不安感が増える方は多いのですが、Yさんもそのひとりでした。
日々我慢して生活するうち、どんどん悪化してきて、予期不安に悩まされるように。

乗り物に乗ると「もし何かあった時すぐに降りれなかったらどうしよう?」
少し家族と離れると「家族に何かあったらどうしよう」という事が気になり始め、
人が自分を見ていないと分かっているのに、それが気になって緊張して冷や汗が出たりと、
どんどん不安が大きくなって、いつしか軽いパニックで乗り物にも乗れなくなってきたYさん。

「これでは今後ますます行動範囲が狭くなって、人生そのものが限定されてしまう」「もっと好きなことをしたいし、旅行も行きたい」そんな彼女は、ある日、徒歩で来ることができる私のセラピールームに現れました。

(彼女は医療従事者でしたので、もちろん医者にも診てもらい、症状がひどい時に飲む薬もお持ちでした。ただ、薬だけに頼るのではなく、自分で出来る心理的サポートとして催眠療法を使えるのではないかとお考えでした)

●退行療法は、過去の解放に使えます。
(例えて言うと、心の本棚に要らない本がスペースをとってないか調べて、要らないものは手放していく作業)

●暗示療法(イメージ療法)は、未来の創造に使う事ができます。
(例えて言うと、自分の本棚の空きスペースに、これからの自分にとって価値ある本をどんどん入れて埋めていく作業)

Yさんのご希望で、最初2回ほど退行療法を行い、その後は、イメージ療法といわれる暗示療法を使って(自己暗示文、色彩イメージ法、ゴール・イメージ・フォーカシング・テクニック、など取捨選択しながら、Yさんに合うものを組み合わせ)、出来る限り日々イメージトレーニングを続けてもらいました。

Yさんは「どうしても良くなって、もっと楽しく人生を送りたい!」という強い意思がありました。

ただ、途中でどうしても出来なくなってきた時もありました。(誰でもそうですね)

出来なくなる時は、自分の中に「やりたい自分」「やりたくない自分」の両方が存在していて、両者の綱引きで、動かなくなっている状態です。

そんな時は、焦らずに催眠療法のパートセラピー※(Part Therapy)で「やりたくない自分」と、「やりたい自分」対話を、1~2時間とことん行いました。(※パートセラピーは、2回目以降の方で必要な場合にご案内しておりましたが、大変好評のため来年よりメニューに加わります)

自分の中の二人の自分が、協力しあえなければ、やることもできません。
「何が嫌でやりたくないのか」「どうしたらやってもいいと思うのか」そこもしっかりと向き合って、お互いが納得した上で、協力タッグを組みます。

そして、現状に合わせて自己暗示を変えたり、イメージトレーニングCDを録音しなおすので、1ヵ月半に1回程度のペースで通っていらっしゃったYさん。

<2ヵ月後> 
無駄な予期不安(こうなったらどうしよう?等の)が半減

<3ヵ月後>
「今では(通勤の)バスに乗れるようになり、10回のうち9回くらいは平気になってきました」とのこと。

これは客観的に見たら大変化なのですが、ご本人いわく当時は
「でもまだ変化は感じません」ということでした(笑)。

※予期不安などの症状を持つ方は、真面目で完璧主義の傾向があります。
 ですから予期不安が減ってきたら、セラピーでは、そこも一緒に取り組んでいきます。
 「100点でないとダメ」だと思っていると、90点でも、80点でも、いつもダメな所ばかり
 が気になります。でも、生身の人間には、常に100点なんて絶対無理なのですから、
 出来る部分を、もっと客観的に評価できる部分も具体的にサポートしていきます。

<半年を過ぎた頃>

人の目が怖くてバスにも乗れなかったYさんが、なんと歌のコンサートに出たいので、それをイメージトレーニングしたいとのこと。
帰る際、「もし直前で無理なら止めます」といっていたのですが・・

「歌う前より、歌い始めてから少し緊張しましたが、なんとか乗り越えました。そして、後半は緊張どころかノリノリで飛び跳ねて歌っています。力を全部出し切った感じです(笑)映像がありますので、よろしければ見てください(メールには、YouTubeの映像付)」

という報告が後日やってきて、映像を見たらノリノリで歌っていました(笑)。

その頃から、本人曰く、
「日々の不安や心配が、以前一日10割だったとすると、現在は1割程度になった」
「昔は、無意識に一日の9割以上を、不安とか心配とか無駄な時間として過ごしていたことにびっくりです~」
だそうで、バスの中では、もう読書が出来るまでに成長!

いまでは「半年後が楽しみです!」といって、その後も、どんどんレベルを上げて、なりたい自分に挑戦していくことを続けています。

でも、半年前と、職場も通勤も家庭も、同じ環境に生きている彼女(^-^)

それなのに、彼女の「半年前の人生」と「今の人生」は全然違うものにみえませんか?

これは彼女だけに起こることでしょうか?

ストレスが多い現代人の多くは、一日の大半を(無意識に)ネガティブなことを考えて過ごしていて、ほとんどポジティブな事を考えずに、日々悶々と過ごしているものです。

これでは、無意識に、精神も体も人生も、どんどん不調になっていってしまいます。

特に真面目な方は、「これがダメだった」「あれも出来なかった」「なんで私は・・」「こんなに頑張ってるのに、あの人って・・」とかばかり考えてしまうパターンにハマりやすいもの。下手したら、寝るときまで考えるようになって不眠症に。

そんな時は「思い癖」を変えたら、Yさんの奇跡は、あなたにも起こります。

ただ、イメージ療法(暗示療法)で多くの方を見ていると、数ヶ月の時点では、「まだ引き返してしまうかもしれないけど、段々と変化してきている」という感じです。
でも、半年を越えたあたりから、私から見ても「もう昔の自分に引き返すにも時間がかかる程度まで変わってきたな」と思うところまで来る方が多いのです。

数十年かけて培ったものを変化させる時に、「半年」は誰にでもひとつの重要ポイントなようで、継続して、これを通り過ぎると、大抵ご自身が「自分が変わったと思う」と言い始めます(^-^)

「半年も~?」と思うかもしれません。

でも数十年も、歩んできた道を引き返す時、同じ年月かかってもおかしくないはずです。
でしょう??(^-^)

でも、「たった半年」で、5年分10年分20年分も、引き返せるとしたら、

「心って、なんて優しくて、良心的!」

私は、そんな心の良心的な対応にいつも感動します。

あなたの心も、きっと優しくて良心的なはず(^-^)

それを忘れないでいてあげてください。