最初は年齢退行療法を実施する予定でしたが、退行催眠で原因となった所に入ると、不思議と古代ローマ時代のトルコ近く?の街に住む一人の少年が見えてきました。とても貧しい家族を失った少年でした。
いきなり予想していない場面に戸惑いを感じながらも、彼のたどった数奇な運命を子供の頃から死の瞬間まで誘導に従い見ていきました。
目の前で家族を全員失う悲しみや、兵隊から終われ逃げる恐怖、孤独との戦い、生きるための試練、家族を守れなかった苦しみ等辛く厳しい一生が次々に現れ、特に家族全員が兵隊に捕まり死を迎える場面では(恥ずかしいのですが)いつまでも涙が止まりませんでした。
彼は最後まで殆どの人を信じず殺される恐怖を感じて怯えながら、最後まで目立たないように用心して生きていました。
この事が私の人生の問題点と一致しているのです。私は人を中々信じることができず、存在も人の記憶に残らないようにする癖があります。これが大きな問題で悩みでもありました。そして今回のセッションのテーマでもありました。
セッションの中に、この人生からの学びを振り返り、殺されるかもしれない前世の恐怖からの解放をしてもらい、最後は満たされた気持ちでセラピーを終了しました。
本当に不思議なのですが、その日から人と話をしても、心の箍が取れたように恐怖が薄れ、自分の本心を伝えても、人前に立つ事も以前より抵抗が少なく、心が楽にコミュニケーションができるようになってきています。
出てきたイメージは私が知りうる限りで、これまでどの映画でも見た事がなく、誰にも聞いた事のないストーリーです。私の頭のどこからこの話が出ていくるのか?よくわかりません。前世であるかの証明は難しいとは思いますが、映像は鮮明に覚えていますし、心がとても癒された事は事実です。
セッションにとても感謝しています。今、思い返しても不思議でなりません。