「人を愛する事」が、なぜ人生のステージを変えるのか?

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人生の中には、色々なステージがあります。
仕事を変えたというような目に観える変化も人生のステージです。
しかし、歳を重ねるにつれ、その人の「人生の満たされ度合い」は、表面的なステージの変化より、
内面的なステージの変化に深い関係があるように思います。

目に観える外面世界で(転職や結婚など)人生のステージが変化したとしても、内面的なステージが変わらない人

と、

目に観える部分は変わらなくても、内面的なステージがぐっと変化した人

では、後者のほうが、幸せを感じやすいのです。

それは、人間が、内面のフィルター(感覚・解釈)を通して外を捉えていくからだと思います。

ただ、人生の外面的な変化が、そのきっかけになることは多いものです。

就職して仕事を始めた時、恋愛した時、結婚生活で、出産・子育てなどで、人生がどんどん新しいステージに入るたびに
「えー?こんな私が存在したのか!」
「まだ、無意識にこんな影響を受けていたのか」
と気付いた経験はないでしょうか?

例えば、子育てを始めた方(または子育てをしている方)が、「それまで生きている時は全然気づく事もなかった自分」「過去の影響」「自分の中の何か」に気付いて、セッションに来る事は多いものです。

それは「育児」は「育自」ともいうように、

子供と向き合う事が、自分の中にある幼少期やインナーチャイルド、親子関係、忘れていた記憶や感情・感覚と再度向き合う事に繋がり、それを乗り越えて手放して行くことが、本当の新たなステージに通じているからかもしれません

実は私も、妊娠・出産・育児というプロセスに突入してから、「あれ?」と思う自分に出会います。
結婚して10年以上、夫婦で過ごしていた時には全然気付かなかった自分です。

数十年自分と向き合ってきて、自分の中にある色々な自分は大体把握したような気になっていましたが、「そこまでの人生ステージの中に出てくる自分というページまで」理解していただけだったようです。

人は、人生のステージが変わる時、
「存在していたけど、いままで気付かなかった自分」を認識しやすくなりますし、
心の深い部分で「そろそろ、自分は何か変わったほうがいいんだろうな」と感じ始めます。

では、人生のステージはどんな時に大きく変化するのか?

私がセラピーをしてきて感じるのは、それは、誰かを愛する時(誰かに、または何かに自分の愛を与える時)ではないかなと思います。

誰かを愛するとき、初めて(無意識の深い部分で)自分がもらった「愛」を深く認識することができる。
そして、その時に、過去の「愛」に関連する色々な感情や記憶も一緒に浮上してくる

そんな気がするのです。

例えば、上手く行かない事を怖れて、恋愛しないより、恋愛したほうが、人生で見えてくる風景は広がります。
それは、頭で考えているだけではわからない「愛」というものを、心身で少し理解できたから。

私の最近の経験でいえば、出産し子育てをしていると、自分の事は一旦脇において、誰かの為に生きるという瞬間の連続でもあります。
赤ちゃんを育てている時、母親は自分の生理的欲求(食べる、寝る、休む、トイレに行く)さえままならず、いつになったら寝られるのか・・・食べられるのか・・・飲めるのか・・。
そんな時は家の中にいながら、「私は、山で遭難した人か!?」とツッコミたくなります(笑)。

ただ、ここまで誰かの為に自分の人生を割いた毎日を送り続けても、相手から何かをもらおうと思っているわけではない。
これは人生で初めての経験だと感じます。

そんな時、無意識は深い所で、

「昔、自分がこれをしてもらっていた時の自分」

と知らない間に深く繋がっていっているような気がするのです。^^

頭で理解したり思い出すのではなく、深い心と体が思い出すあの記憶であり感覚。

私が退行すると、それは生まれた後からでなく、お腹の中にいた時の自分にまで繋がっていました。

前回メルマガでご案内した胎児期退行セッションは、ご案内以前からやっていたものですが、
胎児期記憶というのは、人が今世で「愛」を感じた最初の場面である事が多いものです。

お腹の中やこの世に生まれた時の自分を思い出すと、純粋な愛に包まれた感覚、自分が愛されてこの世に生まれてきた感覚、受け入れられた感覚、生きていることへの感謝、暖かくて安心した感覚、を思い出します。

頭(顕在意識)で考えると、親子関係で色々思う事はあるかもしれませんが、心(無意識)の中に眠る

大人になって、忘れてしまっている(そして忘れていることにさえ気付いていない)

あの暖かな包まれるような感覚、愛の感覚

その感覚をしっかり覚えている人と、忘れている人では、いまこうして生きていることへの感謝や、人生への信頼、自信、愛の大きさが随分違うように思います。

それは、自分を受け入れたり、自分を信じる=自信、の土台となる感覚でもあります。

脳内で同じ感情同士は、同じ脳内物質でネットワークされます。
怖れという感情がONになると、同じネットワークで繋がっている怖れに関連する記憶もどんどんONになり、
愛という感情がONになると、同じネットワークで繋がっている愛の記憶・感情もONになります。

愛の記憶・感覚をONにして、次の人生ステージへ!

を、テーマに8月のサロン・ド・ヒプノーティスでは胎児期記憶を思い出すワークもしますので、

「何か気になる!」と思ったら、どうぞお越し下さいね。

愛を感じる、愛いっぱいの素敵なサマーにしましょう!^^


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