変われる人・変われない人「運命の分かれ道とは?」

カテゴリー: コラム | 投稿日: | 投稿者:

世の中には、理想の自分へと「変わっていくことができる人」(Aさん)と、「なりたいと思っているのに、なぜか変わっていくことができない人」(Bさん)がいます。

この2人を分けているのは、何だと思いますか?

能力?優秀さ?それとも、やる気?

私は、多くの方と話している中で、「違いを生んでいる最大の理由」を見つけました。

それは「現実的な期待を持った上で、まず目標の持ち方に気を使ったかどうか」
これが明暗を分けているのです。

もう少し詳しく説明しますね。

例えば、「心」も「体」も、数十年かけて培ってきたものを変化させるには、数時間や数日で激変するはずがありません。(そんなことができれば、世の中誰も困らないですよね)

Aさんは、それを最初から認識して期待を持ち、目標を作ります。
Bさんは、そこを(意識しているようで)認識せずに、期待や目標を持っています。

実は、そこが運命の別れ道。

すぐ変わることが無理な前提にたっているAさんの目標は、とっても現実的です。

<体で例えると非常にわかりやすくなりますので、体で例えると>

Aさんは、いまのプヨプヨ体型を、半年後には、引き締まりボディにしたいと思えば、3ヶ月後にどうなっていればいいか、1ヵ月後にどうなっていたらいいか?では毎日何を続けたらいいか?何なら半年続けられるのか?まで落とし込んで、まずは日々決めたことをやっていくことにします。
Aさんは、3日や1週間そこそこで、体が変化しなくても当然だと思っていますし、まずは一ヶ月くらい続けてから自分の体を観察し、必要なら計画を見直します。

当然Aさんは、通常、数十年の蓄積で出来た「性格」や「心」も、同じように捉えています。

何か本を読んで、自分が「こうなりたい」と思ったときも、じゃあ半年後なら、ここまでいけるかな?と思ったら、後は、日常の行動に落とし込んで、それをまずはやり続けるスタンスをとります。
Aさんは、数日や1週間で、今までの自分とあまり変わらなくても、誰でも最初はそんなものだと思っているので気にしていません。

ところが、Bさんは、例えば本を読んで「変わろう」と思うと、3日や1週間くらい頑張って続けてみます。そして、「あ~私、すぐ昔の考え方をしてしまうから、やっぱりダメなんだ」とやる気を失い、元の生活に戻ってしまいます。
それは、3日~1週間必死に腹筋して「こんなにがんばったのに、まだ理想の体型にならない。ああ、やっぱり私はダメなんだ~」とやめるのと同じようなもの。

半年後。

Aさんは、半年前と比べて、確実に変化しているでしょう。
さらに1年、2年やり続ければ、心も体も、もう以前とは別のスタイルになっています。

では、自分をすぐ責めて落胆して、やらなくなったBさんは、変われたでしょうか?

Bさんは、色々始めてはすぐ自分を責めて止める、始めてはすぐ自分を責めて止めるというのを続けるために、やる気があるわりには、結果がでない上に、さらに自信をなくしてしまうサイクルに入ってしまうケースが多いように思います。

ヒプノーティスのパーソナルイメージトレーニング(GIFT)では、まずは半年後を決めて、そこからさらに3ヵ月後、1ヶ月後、毎日続けられることまでブレイクダウンして、イメージトレーニングだけではなく、日々の現実的な行動にまで落とし込みます。
そして、それを一緒に様子を見ながら、出来たことを数えて習慣化するまで続けていきます。
つまり、セラピストがメンタルトレーナーとしての役割を果たすことで、半年後、確実に半年前とは違う自分になることができるわけです(^-^)

あのイチロー選手がいっていました。

『高いところに行くには、下から積み上げていかなくてはなりません。
常に近い目標を持ち、できれば、その次の目標も持っておくことです。
それを省いて、遠くに行こうとすれば、挫折感を味わうことになるでしょう。
近くの目標を定めてこそ、ギャップは少ないし、仮に届かなければ、別のやり方でやろうと考えられるのです』

イチロー選手でさえも、目標の持ち方によって、挫折感を味わうことがないように気をつけているという事実。

でも多くの人が、それを見逃しているという事実。

「運命の分かれ道」は、思ったより身近なところにあるのかもしれません(^-^)


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