結婚10年目に想う「仲がいいのは新婚の時だけ」のウソとホント

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今年は大震災がありましたが、そのお陰で「絆」が再認識された年でもありましたね。

絆繋がりでいうと、私は、先月で結婚10年目に突入したのですが、(^^)

私達が新婚旅行に行った時(といっても結婚後3年目でしたが)、その旅行で一緒になった、夫の愚痴で盛り上がるおばさん一同に
「仲が良さそうだけど、仲がいいのなんて、新婚のうちだけよ~」
と、散々言われた事を思い出します。

結婚の先輩でもあるおばさんたちの言葉に、
「そうなんですか?新婚っていつまでですか?既に3年目ですけど・・」
といったら、おばさん達は
「まだ若いから、わからないでしょうね~」
「(結婚)5~6年も過ぎれば、私達の言う意味がわかるわね~、ほほほ」
と笑いました。

その後も、~~年たったら、子供ができたら・・など、似たようなアドバイス?を、時々年上の方から時々頂く事はありましたが、

こうして10年目に入ってみると、あの予言(?)は外れてしまったようです。^^

男女関係なく、病める時も健やかな時も、山も谷も一緒に手を取り合って乗り越えた仲間と、仲良くならないほうが不自然な気がします。

だから、結婚した頃よりも、10年目の今のほうが仲良く信頼しあえているようです。(^^)

親友が「毎日、いろいろな事を一緒に乗り越えていく相方と仲が深まらないなんて、もったいないしありえない!」
といっていましたが、本当にそうですよね。

そう思うと、相方と親しくなるための、雨や風、山や谷は、素晴らしい出来事だったと思えますし、これからも素晴らしい事であり続けるのではないかと思っています。

だから、パートナーシップは、平坦であれば良いというわけでもないし、新婚当時(付き合った)と同じ関係性=良い事というわけでもないように感じます。

ただ、10年目にして、(若かりし日と違い)ここは10年前とは変わったなぁ・・と思う事もあります。

2011年の大震災があったからこそ、余計にそう思うようになったのかもしれませんが、それは「いまこうして一緒に何気なく一緒にいられる事」への、「感謝」「愛おしさ」です。

以下のノーマ・コーネット・マレックの有名な詩のように、いまこうしていられる事が奇跡の一部なのだとしたら・・と思うと、日常のふとした瞬間の中にある「幸せ」「豊かさ」が、自分の中に広がっていくのを感じるのです。

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あなたが眠りにつくのを見るのが  最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて           
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたがドアを出て行くのを見るのが  最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして        
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって 毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても わかってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる。
でももしそれがわたしの勘違いで 、今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日 どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして わたしたちは 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも 
明日は誰にも約束されていないのだということを

愛する人を抱きしめられるのは  今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら 今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを

どうして してあげられなかったのかと
だから 今日 あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だということを そっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

引用: 『最後だとわかっていたなら』  作 / ノーマ・コーネット・マレック  訳 / 佐川睦
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こんな気持ちで過ごしていると、「~~してる瞬間って、幸せだね~」「そうだね~(ニコニコ)」という会話をしながら、それを一緒にすることが増えました。

むしろ、新婚当初のほうが、こういう日々を当たり前と思っていました。(反省)
若かったからか、お互いわかりあうために必死で、目の前の有難さに気付く余裕がなかったのかもしれません。

私は、相方に何かを言う前は、これが最後のコミュニケーションだとしたら、私はこれをなんて言うかな?と一瞬自分に問う事にしています。

そうすると、言い方も、全然違う言い方が、自分の中から出てきます。まさに魔法です。^^

私たち夫婦は、ゴタゴタを翌日に持ち越したことが無いのですが、それも、これが最後だったならどうするか?と思っているからかもしれません。

それぞれの表現やエネルギーが、ふたりの関係に日々染みわたって絆は作られます。

目の前の人と、そうやって時を重ねていく20年後、30年後の絆はどうなるのか、ますます楽しみです。

大震災もあり、絆の大切さを再認識した2011年。

これからも、いつも見守ってくれている周りの人達、そして、いまこの瞬間に感謝しながら、10年目を一緒に歩んでいきたいと思います。(^-^)

PS:
結婚10年目突入を楽しもう!ということで、台湾旅行の際(台湾人の親友に薦められ)ふたりが大好きな自然の中で記念写真撮影。
以下がその中の1枚。「10年目。これからも一緒の方向を見て」


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