前世を信じる人・信じない人

カテゴリー: コラム | 投稿日: | 投稿者:

私は、前世療法に興味を持った人々やクライアントさんから

「輪廻転生とか前世って本当にあるんですか?」とよく聞かれます。

テレビ「奇跡体験!アンビリバボー」で先週・今週と、催眠療法の中の前世
療法&前世SPが放映されたこともあり、お問い合わせも一段と増えました。

ヒプノセラピー(催眠療法)は、もともとは年齢退行療法に使われていましたが、
年齢退行療法を行う中で、問題の原因となった場所に戻ってもらう際に、
記憶が前世に戻ってしまう人が世界中でどんどん報告されはじめ、前世が
あるないに関わらず、それによって症状が改善するということで、認めら
れるようになった経緯があります。

ですので、前世を証明する手段として存在するセラピーではないのですが、
皆さん「実際にあるのかどうか」はかなり気になるところのようです。
(世界中でも色々な精神科医のグループが、事例を集めて検証しながら、
さまざまな論文や本を出しています)

あなたにとって、輪廻転生や前世があったらどうなるのでしょう?なかったら??

日本では、「ご先祖様が守ってくれている」とか「死んだお父さんは見守って
くれていると思うよ」とかいう言葉をよく聞きます。
またお盆には、死者が戻ってくるという意味で、ご先祖をお迎えしたり、
川にお供え物を流す文化があります。

これは、死んでも人は魂として存在しているという仏教の考え方が、無意識に
日本人の文化に馴染んでいるせいだと思います。

また、元旦には神道も仏教も気にせず、神様にお願いごとをしに、神社や寺に
初詣でにいくのが大半の日本人だと思います。

これも、「神様なんていないから、お願いはしない。でもみんながするから
神社・仏閣を前に木箱にお金を投げ込んで、手を合わせるふりをしている集団」
ではないはず。

そして受験前には、合格祈願をして、合格守りを会場に持っていく・・なんて
ことも、普通に行われています。

やはり何かしらの見えない存在に向けて「~でありますように」とお願いとか
お祈りしているのが日本人なわけです。

神様や輪廻転生を信じると、いきなりオカルトのように捉えられがちですが
そうだとしたら、日本人みんなが無意識オカルト集団になってしまいます。

また、
「前世を盲目的に信じ、前世を否定する人々を軽蔑し馬鹿にする人」と
「前世を盲目的に否定し、前世を信じる人々を軽蔑し馬鹿にする人」は、
「自分の信じる神が一番正しい」といって戦争している人と、さほど変わり
がないように感じます。

輪廻転生は、現時点では絶対的な証明ができないもの。
(証明できていれば、「地球は丸い」みたいに世界の合意がとれているはずです)

だから、前世があると不安になるなら、信じなくてもいいし、前世があると
信じたほうがワクワクして前向きになるなら信じてみるのも悪くない。

全てを前世のせいにして現実逃避でもしない限り、前世を信じても信じなくても
害はありません。

何が正しいかではなく、誰が間違っているかではなく、今の自分の感覚や
価値観を信じて前向きに生きていくこと。

そして同じように、違う意見の人の感覚や価値観を尊重し
「そういう考え方もあるね~」と思って、生きていくこと。

それが一番大切なことであって、真実がどちらであっても、それを
柔軟に捉えたり楽しむくらいの気持ちが持てたら、前世や輪廻を信じても
信じなくても、どちらでもいいのかもしれません(^-^)


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